
今回は、Twitter、Facebook、Instagramといった、SNSを活用した集客方法について解説します。
こんな方におすすめの記事
- 最近ネットショップを開業した方。
- 無料で集客する方法に興味のある方。
- SNSを活用した集客方法の現状を知りたい方。
基礎知識
SNS(エスエヌエス)とは
SNSとはSocial Networking Service(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の略で、インターネット上の交流を通して社会的ネットワーク(ソーシャル・ネットワーク)を構築するサービスのことである。※wikiより一部転載。
店舗・ネットショップでのSNSの活用方法

大きく分けて2つの役割があります。一つは、インターネットを拡散器のように利用して集客する方法です。セールの告知やクーポン配布などに利用します。
もう一つは、写真・画像・動画・文章などのコンテンツマーケティング(コンテンツで集客して購買につなげる手法)のツールとしての活用です。

たとえば、ハンドメイド作家の方が製作過程をYou Tubeなどの動画サイトにアップすることも、コンテンツマーケティングの一つだと言えるでしょう。
利用方法で分類すると下記のとおりです
セールの告知 | Twitter、Facebook、LINE |
クーポンの配布 | メルマガ、LINE、アプリ |
コンテンツ集客 | Instagram、Pinterest、You Tube、ブログ |
総合ツール | Facebook |

SNSマーケティング事情
インフルエンサー・マーケティング

インフルエンサーとは「Influence」の言葉の意味である「影響、感化」に由来した言葉で、SNS上で世間に与える影響の多い人物の事を指します。
InstagramやYouTube、TikTokなどで活動しているインフルエンサーに対して無償で商品を提供したり、報酬を支払い商品掲載をお願いする販売手法が「インフルエンサー・マーケティング」です。
この言葉が流行りだした2017年頃は手探り状態でしたが、最近では影響が広すぎない人物を選ぶことが重要だと言われています。
個人的には、フォロワー数十万人よりも、フォロワー数5,000人~数万人程度のインスタグラマーの方がよい結果が出してくれています。
インフルエンサーの探し方はこちら
なぜショップのアカウントに「フォロワー」や「いいね」がつかないのか。SNS活用のヒントをまとめたのであわせてチェックしてみてください。
代表的なSNSサービス
Facebook(フェイスブック)

世界最大の利用者数を誇るソーシャルメディアサービス。個人や団体などが自分のページをつくり、情報などを配信しながら横のつながりを広げることができます。
お店の情報などに対して「いいね!」ボタンを押してもらうことで、お店のファンを作ることができて、そのユーザーに対して情報を配信したり、コメント機能でコミュニケーションを取ることもできます。他のSNSとの連携機能も豊富にありSNSを総合的に育てるという意味でも最初に導入してほしいツール。
- 公式サイト:Facebook(日本語)
Facebookの活用方法
ネットショップのSNS戦略では最初に導入したいのがFacebookです。
商品ページ、ブログ、メルマガなどに「いいね!」ボタンやバナーなどを配置してFacebookへの導線をつくりましょう。FacebookはTwitterと連携することもできます。
商品に興味を持ったが購入には至らなかった方にはブックマークとしての役割、一度購入したユーザーには新商品やイベントの告知など、総合的なSNSツールとして幅広く活用することができます。
海外の利用者も多いため、外国人観光客にお店の存在をアピールする場所としても利用できます。
Facebookで公式サイトの作り方
Facebookでネットショップの公式サイトを作るには「Facebookページ」という機能を利用して作ります。「Facebookページ」とは企業、ブランド、組織などが人々と繋がるための機能で、Facebook上に無料で公式Webページを作成できます。
完成したページはFacebook会員以外でも閲覧することができるだけでなく、Googleなどの検索エンジンにもインデックス登録されます。「Facebookページ」を作成するには、個人用アカウント(公式代理人となります)を作成したのち「Facebookページを作成」より作ることができます。
Facebookの最適な更新頻度とは
Facebookの更新頻度は一日一回が理想的という方もいれば、一週間に一回で十分という方もいます。これが正しいという答えはありません。ただ一つだけ、両者ともに共通した意見として覚えておいて欲しいのは「投稿が多すぎるとファン数が減る」という意見です。
これだけは共通しており、色々なマーケティング資料などでも証明されています。個人的な意見では多くても一日一回程度、フォロワーやファン数の増減をみながら適切な更新頻度をみつけてみましょう。
インセンティブで「いいね!」を獲得する行為は禁止されています
Facebookでは2014年11月5日のポリシー改正より「いいね!」などに対してインセンティブを与えることは禁止されています。インセンティブとは報酬のことで具体例をあげると「いいね!をしたら商品プレゼント」などが該当します。
また記事のシェアすることをキャンペーン応募の対象条件などにすることも禁止されていますので合わせて覚えておきましょう。バナーなどの代替案としては「いいね!を押してお得情報をGET」とか「いいね!を押すと最新情報が届きます」などであれば問題ありません。
Facebookは有料で広告掲載もできる
フェイスブック内のページに有料で広告を掲載することもできます。年齢・性別などの属性に合わせて広告を表示するようなタイプなので、ネットショップのお店への集客というよりも、商品を製造しているメーカーやブランドなどが多く利用しています。課金方式はクリック課金(CPC)、インプレッション課金(CPM)、最適化インプレッション課金配信(oCPM)から選択することができます。
Facebookショップ
Facebookページに、Facebookショップという商品を販売するセクション(部門)を追加することもできます。Facebookショップを持つための要件は「有形商品を販売している」、「Facebookの販売者利用規約に同意している」という二点です。
Facebookショップに関連したサービス
- イージーマイショップ
・・・(無料サービス)Facebookページを簡単に作る機能や、Facebookショッピングに商品を追加する機能もあります。
- Shopify
・・・(有料サービス)世界で一番利用されているネットショップ制作サービスです。Facebookショッピングとの連携もワンタッチで完了できます。

Instagram(インスタグラム)

インスタグラムとは、iPhone、Androidなどで利用できるスマートフォン向けのカメラアプリです。撮影した写真や動画を編集したりシェアすることができます。投稿される画像は”おしゃれ”なものが多く、アパレル・ファッション関連のお店で集客方法として利用されています。フェイスブックと連携して画像を共有することもできます。
インスタグラムの活用方法
インスタグラムの利用者属性にあった商材でないと、大きな効果は期待できません。現状では、女性を中心とした20代~30代の方が多いようです。
当然ですが、写真の品質にはとことんこだわり、購入または共有したくなるような写真掲載を目指しましょう。
インスタグラムでの集客はハッシュタグが重要
インスタグラムには、FacebookやTwitterのように投稿をシェアする機能がありません。そこで、アクセス数を増やすために大切になるのが、投稿につけることができる「ハッシュタグ」です。
インスタグラムは有料で広告掲載もできる
インスタグラムはフェイスブックの傘下企業なので、フェイスブックの広告掲載と同じツールを利用して広告の出稿ができます。フェイスブックアカウントとフェイスブックページさえあれば、インスタグラムのアカウントは無くても広告は掲載できます。
課金方式はクリック課金(CPC)、インプレッション課金(CPM)、アプリインストール課金(CPI)などから選択できます。
インスタグラムにショッピング機能をつけよう

2019年3月頃にインスタグラム内で支払いまで完了できる「Checkout」という機能が発表されました。海外ではβテストもスタートしています。
日本では、ショッピング機能として「shop now」という、画像にタグ付をして商品ページに誘導するという機能があります。
無料ネットショップ開業サービスの「BASE」、「STORES
」の二つは、簡単に連携できる無料アプリ(機能のこと)もあるのでチェックしてみましょう。
インスタグラムに関する関連書籍

Twitter(ツイッター)

Twitterとは140文字以内の文章を投稿して情報を共有することができるWebサービスです。「ハッシュタグ」をつけて呟くことで検索経由のアクセスを集める事もできます。またブログやFacebookへの投稿を連携して自動で更新することもできます。
- 公式サイト:Twitter
Twitterの活用方法
新商品の入荷、セール情報など、広域に伝えたい告知で利用するのに最適なツールです。
商材にもよりますが、ファッション、雑貨など。見た目で興味を引くような商材の場合には、インスタグラムの方が購買意欲の多いユーザーが多いです。
テレビ番組などで、販売している商材が取り上げられた場合などには、番組名、芸能人名、商品カテゴリなど検索キーワードを意識しながら投稿することで瞬間的にアクセスを呼び込むこともできるので覚えておきましょう。
Twitterでお店の情報を拡散させるコツ
お店でお得に買物できる攻略法をつくりましょう。
単純に「セールが開催される」というよりも「セール初日だけ送料無料クーポンが配布される」というお店の攻略法があれば拡散されやすくなります。

Twitterの運用を自動化ツールを活用する
ショップでTwitterを運用する際には、Twitterの運用ツール等を利用してフォロー返しなどをしているケースお店も多いです。完全に任せるのではなくて、補助ツールとして活用してみてください。
- ソーシャルドッグ
・・・Twitterルール100%準拠の運用ツール

Twitterは有料で広告掲載もできる
Twitterは有料で広告を掲載することもできます。Twitter広告では、ターゲティング機能で特定のターゲット層に絞って広告を掲載することができます。
Yahoo!プロモーション広告経由でのTwitter広告は2019年7月頃に終了しました。
Twitterでの集客に関連する書籍

LINE(ライン)

LINEとは無料で通話やメールが楽しめる通信アプリです。国内での利用者数が最も多い通信アプリで、2019年9月末次点で日本の人口の60%以上となる8,200万人が利用しているそうです。
商用利用の場合には「LINE 公式アカウント」を利用しましょう。利用には審査があり通常で約10営業日です。
LINE公式アカウントで出来ること
- アカウントの友達をあつめる。
- メッセージスタンプでコミュニケーション。
- 配信メッセージ、タイムライン投稿。
- クーポン・抽選発行
- ショップカード発行
- LINEチャット。
などです、詳細は公式資料請求より確認してみてください。
LINE公式アカウントのプラン
料金は従量課金制です。
フリープラン | ライトプラン | スタンダードプラン | |
月額固定費 | 無料 | 5,000円 | 15,000円 |
無料メッセージ通数 | 1,000通 | 15,000通 | 45,000通 |
追加メッセージ料金 | 不可 | 5円 | ~3円 |
LINE公式アカウントの活用
メルマガと同じように、メッセージ配信で新商品の紹介、セールなどの情報を配信しましょう。お店に興味のあるユーザーだけが登録しているので、会員限定の割引クーポンの配布などにも最適です。

Pinterest(ピンタレスト)

Instagramと似ている画像系のSNSサービスです。サイトのコンセプト”世界中のおしゃれアイデアまとめ”にあるように自分の気に入った画像を集めてまとめることが出来ます。こちらもInstagramと連携することもできます。
自社製品を販売している方は登録必須です
商品がカテゴリ分けされていて、年齢なども考慮して画像が掲載されるのでマッチング率は高いです。自社製品を販売している方はもちろん、ハンドメイド作家など個人ユーザーの商品カタログ的に登録してみましょう。
- 公式サイト:Pinterest

合わせて覚えておきたいSNSサービス
TikTok(ティックトック)
ショート動画を作成して共有することができるモバイルアプリです。中国発サービスでアジア圏で多く利用されています。10代~20代の女性を中心に利用されています。TikTok→Youtubeという流れは有効です。
- 公式サイト:TikTok
mixi(ミクシー)
2004年2月にサービスを開始、国内SNSサービスのパイオニア的存在。サービス開始当初は登録ユーザーからの招待がないと入会できない招待制でしたが、現在は15歳以上であれば誰でも登録できるように変更されています。2011年あたりをピークに会員数は激減していたが、近年になって若干回復の傾向にあるようです。
- 公式サイト:mixi
Ameba(アメーバ)
国内最大級の利用者数を誇るブログサービス。ブログだが足あと機能などSNS的な要素も強く、ネットショップのスタッフブログなどにも広く利用されている。無料ブログとして利用した際には、あまりにも巨大すぎる広告が表示されるため、商用利用する際には課金して利用することをおすすめします。TwitterやFacebookと記事投稿を連携することもできる。
- 公式サイト:Ameba
pixiv(ピクシブ)
ピクシブ株式会社が運営するイラスト投稿をメインとしたSNSサービス。2007年のサービス開始から会員数は伸び続けており、2014年には1000万ユーザー突破!2016年時点でもユーザー数は伸び続けている。ネットショップの集客方法としては、商材次第という感は否めないが、これだけ巨大なコミュニティなので存在だけでも認知しておきましょう。
- 公式サイト:pixiv
Tumblr(タンブラー)
Tumblr(タンブラー)は、InstagramのようなオシャレさのあるFacebook系のブログ系SNSサービス。ファッション業界、アパレル系のブランドイメージ・広告戦略としても運用されている。Instagramと連携して同時に写真をアップすることも可能です。
- 公式サイト:Tumblr
さいごに

今回は、SNSを利用したネットショップの集客方法について解説しました。
SNS運用=人件費も掛かることなので、あまりに時間の掛かる作業になるのであれば、広告を利用した方が効率が良いというケースも出てくるかもしれません。
そのあたりも考慮して、お店の規模にあった運用方法を検討してみましょう。
趣味、副業など。個人運営のネットショップではフル活用必須です。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
また新しい情報などあれば更新していきます。