
今回は、無料ネットショップ作成サービスの「BASE(ベイス)」と、月額有料サービスである「カラーミーショップ」を比較して、両者の違いについて解説してます。
基本情報を比較(初期費用・月額固定費用)
基本的な情報を比較してみました
![]() | ![]() |
申込み前に確認しておきたい基本情報は下記のとおりです。
BASE | カラーミーショップ | |
運営事業者 | BASE株式会社 | GMOペパボ株式会社 |
初期費用 | 無料 | 3,000円 全プラン共通 |
月額費用 | 無料 | 3つのプラン エコノミー:834円~ レギュラー:3,000円 ラージ:7,223円 |
最短契約期間 | - | 3ヶ月 |
商品登録数 | 無制限 | 無制限 |
独自ドメイン | 利用可能※サブドメイン限定 | 利用可能 |
常時SSL化 | 対応済み | 対応済み ※独自ドメイン・独自サブドメイン利用時は別途1,000円/月 |
備考欄 | BASEロゴを非表示は別途500円/月。独自ドメインは他社サービスで取得したものを”サブドメイン”として利用できます。 | 独自ドメインは他社サービスで取得したものでも利用できます。 |
※指定のない料金は税抜です。
カラーミーショップの赤線は推奨プランです。
どちらも、商品登録数無制限、独自ドメイン、常時SSLにも対応しています。
2つのサービスの関係性について。
どちらも国内有数の人気サービスです。
- BASE・・・現在利用シェア第一位のサービスです。
- カラーミーショップ・・・過去に利用シェア第一位のサービスでした。
2017年より、BASEがネットショップ開設実績第一位になりました。BASEは、無料サービスなので導入障壁も低いので当然のことかもしれません。
この切磋琢磨し始めた頃(2016年)から、カラーミーショップは機能もデザインも大幅にアップデートしました。過去のサービスという印象はありません。
BASEは初期費用・基本料金無料のサービスです。
BASEは、初期費用・月額無料サービスです。一方、カラーミーショップは、初期費用・月額費用ともに有料のサービスです。
カラーミーショップは独自ドメインのSSL化に別途1,000円/月
カラーミーショップは、独自ドメイン・独自サブドメインを利用してSSL化した場合に、別途1,000円/月 掛かります。毎月の固定費に追加して考慮しておきましょう。
BASEはクレジットカード決済導入に審査がない。
BASEは、BASE側が決済を仲介してくれるため、クレジットカード決済導入にも審査がありません。つまり、今すぐにでもお店を開業することができます。
一方、カラーミーショップは、お店の出店とは別にクレジットカード決済を導入に審査が必要になります。そのため、今すぐ開業というわけにはいきません。

-
簡単にBASEからカラーミーショップに移行する手順[商品データのCSV一括登録・画像の一括保存と登録まで解説]
今時店長皆さんこんにちは、今時店長です。 今回は、BASEに出店している情報から、カラーミーショップに商品データを移行(引っ越し)する手順について解説します。 基礎知識 移行できることできないことをま ...
決済手数料を比較
一番利用頻度の高いクレジットカード決済を比較
ネットショップの買物で一番利用頻度の高い、クレジットカードの決済手数料をベースに比較していきます。
カラーミーショップの方が決済手数料は安い。
BASE | カラーミーショップ |
6.6%+40円 参照元 |
見ての通り、クレジットカード決済手数料はカラーミーショップの方が安いです。BASEは、月額費用は無料ですが、販売手数料は他社よりも若干高いです。
クレジットカード決済以外の対応状況。
BASE | カラーミーショップ | |
クレジットカード | ◯ | ◯ |
コンビニ決済 | ◯ | ◯ |
銀行振込 | ◯ | ◯ |
後払い決済 | ◯ | ◯ |
キャリア決済 | ◯ | ◯ |
代金引換 | - | ◯ |
Amazon Pay | - | ◯※ |
楽天ペイ決済 | - | ◯ |
PayPay(ペイペイ) | - | ◯ |
PayPal(ペイパル) | ◯ | ◯ |
Stripe | - | - |
Square | - | - |
Google Pay | - | - |
Apple Pay | ◯※ | - |
備考欄 | ※Apple Payは、ショッピングアプリBASEにて「ゲストとして購入」を選択時に、Apple PayにMasterCardが登録されていると使えます。決済手数料は全て共通です。 | ※Amazon Payは法人限定です。※PGマルチペイメントを導入すれば、Google Pay、Apple Pay、Pay-easy、など。大部分の決済が導入できます。 |
カラーミーショップの方が導入できる決済手段は多いです。
BASEに関しては、全ての決済手段がクレジットカード決済と同率です。カラーミーショップは決済事業者で異なりますが、BASEよりも決済手数料は安いです。
BASEは決済手数料は高いがメリットもあります。
そのメリットとは、下記の3つです。
- クレジットカード決済導入に審査が不要。
- PAY IDで毎回氏名・住所・カード番号などの入力が不要。
- 入金サイクルが申請から最短10日後と早い。
1は説明不要ですね。2、3についてもう少し説明します。
BASE店舗でクレジットカード番号の入力の手間がない。

BASEに出店すると「PAY ID」という決済が使えるようになります。全てのBASE店舗で使える共有IDなので、すでにBASEで買物経験のあるお客様は会員登録の手間が掛かりません。カード情報も保存してくれます。
BASEは入金サイクルが早い。
BASE | カラーミーショップ |
カラーミーペイメント 末締め、翌々月20日払い 早期入金サービス 末締め、翌月15日払い ※別途手数料 |
資金繰りに余裕のないスタートアップなどでは、仕入資金を考える上で入金サイクルも確認しておいてください。
-
資金繰り大丈夫?ネットショップの入金サイクルを比較!最近の資金調達方法もご紹介
今時店長皆さんこんにちは、今時店長です。 今回は、国内の主要ネットショップ作成サービスの入金サイクルについてまとめてみました。 ネットショップの資金繰りを円滑にするためにも、事前にサービスの入金サイク ...
カラーミーショップは更に決済手数料は安くなるかもしれない。
カラーミーショップでは、下記のような決済事業者との契約導入ができます。
- イプシロン・・・個人でも契約可能。法人の方が手数料が安い。
- クロネコwebコレクト・・・個人でも契約可能。
- 佐川フィナンシャル・・・個別見積。
- クレジット(ZEUS)・・・個別見積。
- GMO PG マルチペイメントクレジットカード・・・大規模、法人限定。
つまり、ネットショップの売り上げ次第では決済事業者と直接交渉をして、もっと決済手数料は安くなる可能性があります。
一方、BASEはBASE以外の決済は導入できないので、どれだけ売り上げても手数料が変わる事はありません。

-
BASEの手数料が”高い”と感じる理由はコレ!販売手数料早見表と計算方法でわかりやすく解説
今時店長皆さんこんにちは、今時店長です。 今回は、BASEの手数料が高いと感じるお店の特徴について解説します。 これにあわせて、BASEの手数料の計算方法(送料、消費税など)についても、公式サイトを補 ...
デザイン面を比較
デザイン面について比較してみました

どちらのサービスもカスタマイズ性能は高いです。
BASEはロゴを消すのに月額500円掛かります。

BASEは、ロゴマークを外すのに月額500円(税抜)掛かります。ロゴマークはPCの上部分、スマホの下部分のいずれか一つだけです。
もちろんロゴを消さないで利用することもできます。色合いも目立たないので、そのまま掲載している店舗もたくさんあります。
カラーミーショップにも「Powered by カラーミーショップ」という表示が入りますが、これは追加料金もなくHTMLを編集するだけで削除できます。
-
ショップの下部に表示される「Powered by カラーミーショップ」を消すことができますか – カラーミーショップ ヘルプセンター
テンプレートのHTMLを編集していただくことにより、フッターにあるコピーライトの文言を削除することが可能です。 ● PCショップの場合 【 デザイン 】ページで利用中のテンプレートの[デザイン編集 ...
続きを見る
有料テンプレートの価格はカラーミーショップの方が高い。
両者の売れ筋有料テンプレートの価格は下記のとおりです。
- BASE・・・5,000円~10,000円
- カラーミーショップ・・・31,574円
有料テンプレートをベースに作る作る場合には、カラーミーショップの方がより費用が掛かります。また、ネットショップ制作を外注した場合の相場に関しても、カラーミーショップの方が若干高い傾向にあります。
初心者でも直感的に操作できるはBASEです。

BASEは、初心者でも簡単に作れるインターフェイスですが、じつはHTMLやCSSなども細かに編集することができます。

APIも提供されているので、商品一覧や注文情報などを取得して、別のサービスと連携することもできます。
カラーミーショップも初級モードと上級モードがある。

カラーミーショップについても、初級モードと上級モードというレベルにあわせた編集画面は提供されています。開発者向けにAPIの提供もあります。
どちらのサービスもカスタマイズ性能は高いので、同じようなデザインのネットショップを作ることができます。ただし、初心者でも直感的に操作できるという点では、BASEの方が優れていると感じました。
商品登録画面も比較してみました。
BASE | カラーミーショップ |
![]() ▲クリックで拡大 | ![]() ▲クリックで拡大 |
拡張機能の登録などで登録画面は変わるので参考程度にお考えください。
どちらも画像はドラック&ドロップに対応しており操作感は申し分ありません。登録できる情報に関してはカラーミーショップの方がより細かく登録できます。

機能を比較(一覧表・注目機能)
両サービスの機能を比較してみました

二つのサービスのネットショップに関する機能について比較してみました。
BASE | カラーミーショップ | |
送料詳細設定 | ◯ | ◯ |
クーポン発行 | ◯ | ◯※ |
レビュー機能 | ◯ | ◯※ |
ポイント機能 | - | ◯ |
HTML編集 | ◯ | ◯ |
年齢制限 | ◯ | ◯ |
メールマガジン | ◯ | ◯ |
パスワード保護 | ◯ | ◯ |
購入個数制限 | ◯ | ◯ |
予約販売 | ◯ | - |
定期販売 | ◯ | ◯ |
まとめ販売 | - | - |
抽選販売 | ◯ | - |
再入荷通知 | - | ◯※ |
レコメンド機能 | - | ◯ |
フォローメール | - | ◯ |
オーダーメイド販売 | - | - |
ダウンロード販売 | ◯ | ◯ |
電子チケット販売 | - | - |
受注生産販売 | ◯ | - |
複数配送先指定 | - | ◯ |
英語表記 | ◯ | - |
インスタ連携 | ◯ | ◯ |
Googleショッピング連携 | - | ◯※ |
アクセス解析 | ◯ | ◯ |
補足事項 | ||
BASE | ※すべての機能が制限なく利用できます。 | |
カラーミーショップ | ※レビュー機能、クーポン発行はレギュラープラン以上限定です。 ※再入荷通知は1,650円 (税込) /月です。 ※Googleショッピング連携は月額5,000円(税抜)です。 |
BASEの注目機能をピックアップ
BASEにはあるけど、カラーミーショップにはない注目機能をあげてみました。
- 受注生産販売
- 抽選販売
- 予約販売
BASEの受注生産販売機能とは

BASEの受注生産販売とは、インターネットでデザインしたTシャツなどを、注文が入ってから生産して販売できる機能のことです。
受注生産なので仕入れの必要がありません。Tシャツのほかにも、マグカップ、キーホルダー、トートバックなど色々なアイテムを作成することができます。

-
【ネットで簡単に抽選販売する方法】無料で使えるネットショップ作成サービスをご紹介
今時店長皆さんこんにちは、今時店長です。 今回は、インターネットを通じて抽選販売する方法について基礎知識や注意点などを説明したのち、無料で利用できるネットショップ作成サービスについてご紹介します。 は ...
カラーミーショップの注目機能をピックアップ
気になる機能だけピックアップしました。
- フォローメール
- 複数配送先設定
- Googleショッピング連携
カラーミーのフォローメール機能とは

フォローメールとは、お店で買物してくれたユーザーに対して、あらかじめ設定したシナリオで自動的にメールを送信してくれる機能のことです。お店のリピーターづくりに有効な販促方法です。
カラーミーショップの複数配送先指定とは

一回の注文で複数の宛先を指定できるため機能のことです。お中元、お歳暮、贈り物、などを取り扱う店舗にはほしい機能です。

-
ギフトが売れる!複数配送先指定できるネットショップ5選[売上UP→カゴ落ち激減の販売手法を解説]
今時店長皆さんこんにちは、今時店長です。 今回は、複数配送先指定ができるネットショップ作成サービスと、複数商品を買い物かごに入れてもらうための方法について解説します。 贈り物商材を販売する方に。 お取 ...
他社サービスとの連携機能
将来モールに出店するならカラーミーショップ推奨

楽天市場、Amazon、Yahooショッピングなど。将来的には、モールへの出店を検討している方には、カラーミーショップをオススメします。
BASEは多店舗管理システムに対応していません。
その理由は、BASEなどの無料サービスは「ネクストエンジン」などで知られる、多店舗管理システムに対応していないからです。

-
将来モール出店を見据えたネットショップASPの選び方[楽天・ヤフー・Amazonとの連携抜群のサービスとは!?]
今時店長皆さんこんにちは、今時店長です。 今回は、将来的には、楽天市場やYahooショッピングなどのモールに出店したいが、とりあえずは自社ECだけ出店してみようと考えている方に、最適なネットショップ作 ...
今回のまとめ

今回は、無料ネットショップ作成サービスの「BASE(ベイス)」と、月額有料サービスである「カラーミーショップ」を比較して違いについて解説しました。
結局どちらのサービスがおすすめなの?
無料で出店したいなら「BASE」がオススメです。とにかくノーリスクで誰でも出店できる手軽さは魅力的です。抽選販売だけなど、単発的に利用してもいいですね。
-
BASEのココが凄い!初心者にもオススメしたい3つの理由[実践レポートで基本性能や手数料まで完全解説]
今時店長皆さんこんにちは、今時店長です。 今回は、無料ネットショプ開業サービスのBASE(ベイス)について、実際に利用してみた経験をもとにサービスの内容や特徴(メリット)について解説します。 こんな方 ...
将来的に、楽天、Amazonなど多店舗展開するなら「カラーミーショップ」がオススメです。BASEよりも手数料も安いので、売上が伸びるほどお得になります。
また、カラーミーショップは全サービスでいちばん「商品登録画面」が使いやすいと感じました。まさに初心者にも扱える王道サービスという印象ですね。
-
【必見】カラーミーショップのココが凄い!手数料・機能・実際に利用して感じたメリット・評価などをご紹介
今時店長皆さんこんにちは、今時店長です。 今回は、ネットショップ作成サービスの「カラーミーショップ」について、サービスの特徴や実際に利用してみた感想をご紹介します。 こんな方にオススメの記事 カラーミ ...
最後まで読んで頂きありがとうございました。
また新しい情報などあれば更新していきます。