
今回は、ネットショップ作成サービスのBASE(ベイス)と、Shopify(ショピファイ)について比較してみました。
基本情報を比較(初期費用・月額固定費用)
基本的な情報を比較してみました
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申込み前に確認しておきたい基本情報は下記のとおりです。
BASE | Shopify | |
運営事業者 | BASE株式会社 | Shopify_Japan株式会社 |
初期費用 | 無料 | 無料 全プラン共通 |
月額費用 | 無料 | 3つのプラン ベーシック:29$ スタンダード:79$ プレミアム:299$ |
最短契約期間 | - | 1ヶ月 |
商品登録数 | 無制限 | 無制限 |
独自ドメイン | 利用可能※サブドメイン限定 | 利用可能 |
常時SSL化 | 対応済み | 対応済み |
備考欄 | BASEロゴを非表示は別途500円/月。独自ドメインは他社サービスで取得したものを”サブドメイン”として利用できます。 | 独自ドメインは他社サービスで取得したものでも利用できます。プランは上記以外に「Shopify plus」という最上位プランがあります。 |
※指定のない料金は税抜です。
両者の肩書を比較してみた。
- BASE・・・国内ネットショップ開設数第一位。
- Shopify・・・世界トップクラスの利用シェアを誇る。
国内での知名度は、BASEの方が上です。
BASEは初期費用・基本料金無料のサービスです。
BASEは、初期費用・月額無料サービスです。一方、Shopifyは、初期費用・月額費用ともに有料のサービスです。
どちらもクレジットカード決済がすぐに導入できる。
BASEは、BASE側が決済を仲介してくれるため、クレジットカード決済導入にも審査がありません。つまり、今すぐにでもお店を開業することができます。
Shopifyは、ShopifyペイントというStripeのシステムを利用した決済手段が提供されています。こちらも、入力完了から最短数分程度で利用することができます。
Shopifyの日本語ローカライズは完全ではありません。
Shopifyは元々海外のサービスです。近年、日本語化はすすんでいますが、未だにアプリやヘルプは日本語化されてない部分も多くあります。
初心者にオススメできるのはBASEです。
BASEは、専門的な知識のない初心者でも簡単にネットショップが作れます。国産サービスなので、ヘルプや関連サイトなども充実しています。

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決済手数料を比較
一番利用頻度の高いクレジットカード決済を比較
ネットショップの買物で一番利用頻度の高い、クレジットカードの決済手数料をベースに比較していきます。
決済手数料が安いのはShopifyです。
BASE | Shopify |
6.6%+40円 参照元 |
見ての通りShopifyの方が決済手数料は安いです。2020年10月頃よりShopifyペイメントにJCBを追加されます。
クレジットカード決済以外の対応状況。
BASE | Shopify | |
クレジットカード | ◯ | ◯ |
コンビニ決済 | ◯ | ◯ |
銀行振込 | ◯ | ◯ |
後払い決済 | ◯ | ◯ |
キャリア決済 | ◯ | ◯ |
代金引換 | - | ◯ |
Amazon Pay | - | ◯※ |
楽天ペイ決済 | - | - |
PayPay(ペイペイ) | - | ◯ |
PayPal(ペイパル) | ◯ | ◯ |
Stripe | - | ◯ |
Square | - | - |
Google Pay | - | ◯ |
Apple Pay | ◯※ | ◯ |
備考欄 | ※Apple Payは、ショッピングアプリBASEにて「ゲストとして購入」を選択時に、Apple PayにMasterCardが登録されていると使えます。決済手数料は全て共通です。 | ※Amazon Payは法人限定です。 |
Shopifyの方が支払い方法の選択肢は多いです。
どちらも入金サイクルが早い。
BASE | Shopify |
Shopifyペイメント 毎週日曜日締め 翌週金曜日払い |
両者ともに共通して素晴らしいです。他社サービスの大部分は、入金サイクルは2~3ヶ月間は掛かります。
BASEは毎回カード番号などを入力する手間が掛かりません。

PAY IDとは、BASEで作られたお店で共通使える会員IDのことです。つまり、BASEの店舗間での買物する際に、お客様は会員登録する手間が掛かりません。
Shopifyにも、Shopify PAYというShopify店舗間で共通で使えるID決済がありますが、BASEほど横のつながりはないため利用価値は低いと考えていいでしょう。
決済まわりは圧倒的にShopifyの方がすぐれている。
Shopifyの決済手数料は、業界最安値水準です。ShopifyペイメントはJCBにも対応しています。

デザイン面を比較
デザイン面について比較してみました

どちらのサービスもカスタマイズ性能は高いです。
BASEはロゴを非表示にするのに月額500円掛かる。

パソコンで表示した場合には右上にBASEマーク。スマホで表示した場合にはフッターにBASEロゴが表示されます。色も控えめなのでさほど目立ちません。非表示にすると、ファビコンも自由に設定できるようになります。
両者ともに有料テンプレートが存在します。

上画像は、Shopifyの有料テンプレートを含んだ一例です。
- BASE・・・5,000円~10,000円
- Shopify・・・100~180$
両者ともに有料テンプレート推奨です。
どちらもHTML・CSSは編集することができる。

BASEは、初心者でも簡単に制作できるインターンフェイスと、上級者向けにHTML・CSSなどがカスタマイズできる入力フームの提供が提供されています。開発者の方は、APIなども利用することができます。

続いて、Shopifyの商品画面の編集の様子をみてみましょう。こちらも初心者でも簡単に編集できるようなインターフェイスです。

BASEと同じ用に、HTML、CSSなども編集できる入力フォームも提供されています。Shopifyの最高プラン(月額2,000$)に契約すれば、チェックアウトページ(注文ページのこと)も編集できるようになります。
商品登録ページも比較してみました。
BASE | Shopify |
![]() ▲クリックで拡大 | ![]() ▲クリックで拡大 |
BASEは、入力項目を追加アプリで増やしている状態。Shopifyは初期設定そのままの状態です。
Shopifyの方が入力項目が多いので細かな設定ができることがわかります。海外サービスは使いづらい事が多いのですが、入力項目を見ても分かる通り使い勝手も悪くありません。
突き詰めるとカスタマイズ性能はShopifyの方が高い。
BASEでも十分にカスタマイズできますが、Shopifyはさらに高度なカスタマイズに対応できます。もちろん、それを活用するためにはスキルも費用も必要になります。

機能を比較(一覧表・注目機能)
両サービスの機能を比較してみました

二つのサービスのネットショップに関する機能について比較してみました。
BASE | Shopify | |
送料詳細設定 | ◯ | ◯ |
クーポン発行 | ◯ | ◯ |
レビュー機能 | ◯ | ◯※ |
ポイント機能 | - | ◯※ |
HTML編集 | ◯ | ◯ |
年齢制限 | ◯ | ◯※ |
メールマガジン | ◯ | ◯※ |
パスワード保護 | ◯ | ◯ |
購入個数制限 | ◯ | ◯ |
予約販売 | ◯ | ◯※ |
定期販売 | ◯ | ◯※ |
まとめ販売 | - | ◯※ |
抽選販売 | ◯ | - |
再入荷通知 | - | ◯※ |
レコメンド機能 | - | ◯※ |
フォローメール | - | ◯※ |
オーダーメイド販売 | - | - |
ダウンロード販売 | ◯ | ◯※ |
電子チケット販売 | - | - |
受注生産販売 | ◯ | ◯※ |
複数配送先指定 | - | ◯※ |
英語表記 | ◯ | ◯ |
インスタ連携 | ◯ | ◯※ |
Googleショッピング連携 | - | ◯※ |
アクセス解析 | ◯ | ◯ |
補足事項 | ||
BASE | ※すべての機能が制限なく利用できます。 | |
Shopify | ※ほとんどの機能が標準機能ではなくて、アプリを追加して導入できます。メールマガジン(Shopify メール)は固定費無料で毎月2,500通までは無料、それ移行は1,000通ごとに1ドル(USD)掛かります。 |
Shopifyは全部で2,500以上の機能が提供されている。

Shopifyは、全部で2,500以上の機能(アプリ)を導入することができます。しかし、その大部分はサードパーティが開発したもので、機能説明なども英語表記なものや日本語に対応していないアプリなども多くあります。

BASEの注目機能をピックアップ
BASEにはあるけど、Shopifyにはない注目機能をあげてみました。
- 受注生産販売
- 抽選販売
BASEの受注生産販売機能とは

BASEの受注生産販売とは、インターネットでデザインしたTシャツなどを、注文が入ってから生産して販売できる機能のことです。
受注生産なので仕入れの必要がありません。Tシャツのほかにも、マグカップ、キーホルダー、トートバックなど色々なアイテムを作成することができます。
BASEの抽選販売機能とは

入手困難な希少なアイテムなどを、先着順ではなくて抽選で販売する機能のことです。抽選後は、当選者にも落選者にも自動でメールで通知してくれます。

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Shopifyの注目機能をピックアップ
ダウンロード販売は”Shopify”の方が多機能です。
どちらもデジタルデータのダウンロード販売ができるのですが、機能的には「Shopify」の方がすぐれています。いくつか例を上げてみました。
- 1商品の最大容量がShopify(5GB)が多い。※BASE(1G)
- Shopifyは物販(CD)とデジタル販売(MP3)を一緒に売れる。
- ファイル更新時に購入者にダウンロード先を通知できる。
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この機能を利用すれば、多店舗管理システムを導入しなくても、楽天と自社ECという二つのサイトを一元管理できます。

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今回のまとめ

今回は、ネットショップ作成サービスでは、世界NO.1のシェアを誇る「Shopify」と、国内NO.1の利用シェアの「BASE」について、実際に利用してサービスの特徴や手数料の違いなどについて解説しました。
デザインや決済まわりなど、似ている部分も多いですが、必要なスキルに関しては違いがあるように感じました。BASEは初心者でも使えるサービス、Shopifyは中級者以上のスキルは必要ですね。
あとは、BASEは抽選販売など実用性の高い機能についてもチェックしておきましょう。あとは、実際に二つのサービスを利用して検討してみてください。
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最後まで読んで頂きありがとうございました。
また新しい情報などあれば更新していきます。