
今回は、ネットショップで販売する商品の仕入方法について解説します。
個人が副業でも可能なインターネットの仕入サイトから、見本市や展示会に参加手順、無在庫販売や無形商品のアイデアや販売方法まで、実際の経験をもとにした仕入れに関係するアイデアを一ページにまとめてみました。
こんな方におすすめの記事
- 個人でも仕入れることができる方法を知りたい方。
- 商品仕入に関する基礎知識を知りたい方。
- 商品仕入れに関するアイデアが欲しい方。
海外販売に販路を広げたい卸業者の方はこちら
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インターネットを利用した仕入方法

インターネット仕入れサイトで仕入れる

インターネットを通じて、問屋、卸問屋から仲介してくれるサービスのことです。かつては法人専用のサービスがメインでしたが、最近では個人事業主や開業準備中の個人ユーザーでも登録できるサービスなどの方が多くなりました。
定番サービスをご紹介
- NETSEA(ネッシー)
・・・(登録無料)国内最大級の規模を誇る仕入れサイトです。開業準備中の個人でも登録可能です。
- イチオクネット!・・・(登録無料)アパレルの仕入れができる超定番サイトです。開業準備中の個人でも登録可能です。
- アリババ(日本版)・・・中国仕入れの有名サイト。

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2019年版インターネットの仕入れ先・卸売サイトまとめてみました[アパレル、雑貨、インテリア、健康食品など]
インターネット通じて、商材の仕入れができるサービスをまとめてみました。掲載サイトは、仕入れの仲介サイト、卸問屋・メーカーの直営サイト、ドロップシッピングなど多様なタイプがありますので、詳細は各リンク先 ...
ドロップシッピングを利用する(無在庫販売)

ドロップシッピングとは、ネットショップで注文が入った時点で、卸業者またはメーカーから直送してくれる運営形態のことです。
卸値に対して自由に販売価格を設定することができて売れた差額が利益となります。ドロップシッピング業者は減少傾向にありますが、じつは業界自体の売上高自体は伸び続けています。
定番サービスをご紹介
- トップセラー
・・・ドロップシッピングでは業界最王手の”もしも”が運営する、ネットショップ出店に特化したサービス。お試しプランは永年月額無料、有料プランも商材の種類に応じて選択することができる。

オークション・フリマ・海外マーケットプレイスで仕入れる

いわゆる、転売、せどりなどのスモールビジネスで利用される仕入れ方法です。オークションでは実際に落札して手元に届いてみないと商品状態が確認できないというリスクはある反面として、驚くような掘り出し物が販売されている可能性もあります。
国内ネットオークションサイトで仕入れる
国内フリマアプリで仕入れる

海外マーケットプレイス・オークションで仕入れる
- Amazon(米国)・・・輸入転売の定番サイト。
- eBay・・・世界最大級のオークションサイト。
- AliExpress・・・アリババが運営する海外向けの通販サイト
- 淘宝網・・・アリババ運営で中国最大級のショッピングサイト(CtoC)
- 天猫Tmall・・・アリババグループのショッピングモール(BtoC)
- Lazada・・・東南アジアのAmazonと言われるサイト。アリババ運営。
- C2J.jp・・・日中間最大級の仕入れB2Bサイト。
- BUYMA・・・主に海外商品を代理購入してくれるサービス。

SNSで商材やアイデアを探してみる
- Instagram(インスタグラム)・・・王道の写真共有アプリ。
- Pinterest(ピンタレスト)・・・商品画像が多い共有アプリ。

商品相場の検索サービス

受注生産系サービスを利用する(無在庫販売)

Tシャツなどの商材を販売する際に、あらかじめデザインを登録しておき、売れた場合にのみ製造して消費者に直接配送してくれるサービスです。
売れた場合にのみ手数料は掛かりますが、出店費用や維持費などは基本的に掛かりません。YouTuberなどがオリジナル商品を販売する方法としてもおすすめです。
BASEでオリジナルデザインのTシャツを作成している様子

当サイトで利用しているイラスト

オリジナル画像をアップロードして、位置やサイズなどを微調整、Tシャツのカラーなども自由に選択することができます。
BASEは基本料金無料のサービスです。実際に売れた場合にのみ手数料が差し引きされて入金がされます。もちろん、Tシャツの受注生産機能も無料で利用できます。

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個人でもできる仕入れ方法

身近なものから売れるものを探す

あなたの身近だけにある良品をインターネットで販売する方法です。その地域でないと仕入れが出来ないものなどはインターネットでの需要があります。
そんなものはないと思われる方は、もっと視野を広げてみてください。たとえば、インターネットで販売されている「流木」などはいまでは当たり前の存在ですが、最初に販売する人がでるまで商材ですらありませんでした。
身近で無価値だと思い込んでいたものでも需要さえあれば価値は生まれるのです。同じく海外で削れた「ビーチグラス」、最近では「トイレットペーパーの芯」なども工作用として話題になりましたね。
個人でも大手に負けない商材選び教えます
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リサイクルショップで仕入れる(転売ビジネス)
せどり、転売など比較的スモールビジネスでは定番の方法です。電化製品、ファッション、生活雑貨、書籍、おもちゃ、フィギュアまで幅広い商材を仕入れることができます。店頭で売れそうな商品を見つけるには、確かな商品知識と相場観が必要になるため決して簡単な方法ではありません。
定番の仕入店舗
- ハードオフ、オフハウス、ブックオフ、トレジャーファクトリー、セカンドストリートなど。
ひとまとめにできるものを集めて販売する

今から10年以上までですが、リサイクルショップなどで販売されている単体のスターウォーズなどのボトルキャップを購入して、シリーズをコンプリートしてインターネットでセット販売するのが流行しました。
このケースでは”単体だと価値の低いものでも集めると高く売れる”と気がつくことがビジネスチャンスでした。

自作した商品・商材を販売する

ハンドメイド作品を制作する

自作のハンドメイド作品を販売する方法です。アクセサリー、服飾、バッグ、財布、スマホケース、家具、文房具、陶器、アートなど。また、最近では自家製のスィーツなどを販売している方もいます。
ハンドメイドで自分のネットショップを開業する際には、オーダーメイドなどの注文を受け付けることで単価をあげることができます。
定番のハンドメイドマーケット
- minne(ミンネ)
・・・知名度NO.1ハンドメイドマーケット
- Creema(クリーマ)・・・リアル展開も盛んなマーケット
- iichi(いいち)・・・中級~プロの作家が多く在籍している
monomy(モノミー)アクセサリーを作成して販売出来るアプリ

monomy(モノミー)は、スマートフォンのアプリ上で、オリジナルデザインのアクセサリーをデザインして販売することが出来るアプリです。こちらも受注生産で発送までしてくれます。


デジタルコンテンツを制作する

自分で作成した、イラスト、音楽、写真、小説、ゲームソフト、アプリなどのデジタルデータをダウンロード販売する方法です。
全てのネットショップ作成サービスがデジタルデータの販売に対応しているわけではありません。無料ネットショプ作成サービスの「BASE」、「STORES.jp
」の2つは、デジタルデータの販売に対応しています。
デジタルコンテンツの販売方法はこちら
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無形商品を販売する(役務販売など)

無形商品とは、形のない商品を販売することです。具体的には、セミナー、教室、習い事、レンタル業、サブスクリプション(定額使い放題)、占い、などです。
無形商品は、無料ネットショップ作成サービスの「STORES.jp」、月額固定の有料サービスでは「ペライチ
」などで販売できます。定期販売を利用すれば、ファンクラブなどの会費徴収などにも利用できます。
STORES.jpはデジタルチケットも販売できる
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自己主催のイベントで電子チケットを超格安に導入する方法[ライブ・習い事・セミナーなど無形商品の販売]
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本格的な仕入方法を解説

一般の卸問屋・問屋街で仕入れる

卸問屋は日本全国に存在します。問屋街と言われる問屋が集中して形成された街も存在しており、東京では「日本橋横山町・馬喰町問屋街」などが有名です。多くの問屋さんは一般消費者への販売をしないために会員制を導入しており、小売業者であるを証明するような書類提出して審査を通過した場合にのみ会員登録ができます。入会審査では実店舗のある小売店の方が優遇される傾向にあります。
メーカーから直接仕入れをする
商材を直接メーカーや製造元から仕入れる方法です。インターネットなどで販売元を調べて、電話やメールなどで問い合わせをしてみましょう。その際に、お店の規模、実店舗の有無、販売形態(ネットor実店舗)などを伝えるとスムーズに話を進めることができます。直接小売店への販売をしていない場合には仲介業者を問い合わせてみましょう。
見本市や展示会に足を運ぶ

企業や問屋が大きな会場に集まりショーケースに展示したりデモストレーションなどを行い小売業者に宣伝を行うイベントで商談をする方法です。誰でも参加できるようなものから、実績のある小売店だけを集めた展示会などもあります。一般的にどの展示会も事前の申し込みが必要となりますので確認してみてください。
定番の展示会と開催時期について
いくつもの業者が合同で開催する総合的な展示会は2月~3月頃、9月~10月頃の年二回で、それ以外の時期は個別の小さな展示会が開催されているという感じです。総合的な展示会では日本最大級の規模で開催される「東京インターナショナル・ギフト・ショー」などが有名ですね。アパレルの仕入に関しては、先行受注会の開催時期は、2.3月は秋冬モノ、9.10月に春夏モノと、半年以上先の発注をする形となります。
海外でも展示会や見本市は開催されています。国内以外の商品仕入れなどを検討している方は、世界の見本市・展示会の情報をチェックすることができる、JETRO・ジェトロ(日本貿易振興機構)が運営する「見本市・展示会データベース」なども確認してみましょう。


海外のマーケットに出向いて直接仕入をする

海外のマーケットに直接足を運び、現地で商品を探して仕入れる方法です。バイヤーとしての商品選びのセンスはもちろんのこと、相手との交渉術や商材の相場観なども必要になります。

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自社製品を開発する(オリジナルブランドの立ち上げる)
自社製品を開発する方法です。アパレルのオリジナルブランドの立ち上げるなどもこれに該当します。全てのネットショップで最終的には目指している形ではないでしょうか。
オリジナル商品の製造委託
二つの言葉を覚えておきましょう。
- OEM(Original Equipment Manufacturing)・・・自分で企画立案をする。
- ODM(Original Design Manufacturing)・・・企画まで業者に委託できる。
上記はさらに二つに分類できます。一つは「工場」などの製造元です。もう一つは工場をもたない「仲介業者」です。
海外で自社アパレル製品を生産する
二つの言葉を覚えておきましょう。
- 関税暫定処置法第八条
- EPA(経済連携協定)
暫定8条(通称:ザンパチ)は、材料は国内で調達して加工のみ人件費の安い(中国、ベトナム、インドネシアなど)を利用することができる免税制度のことです。
自社製品をコピーや類似品から守るための対策
- 商標登録・・・ブランドを立ち上げる。
- 意匠登録・・・デザインのコピーを防ぐ。
- 特許登録・・・機能的なことをまもる。
存在だけでも覚えておきましょう。
古物市場を利用する

古物市場とはリサイクルショップ同士などが商品売買をする市場のことです。参加するためには「古物商許可証」と、ほとんどの場合「参加費用」が掛かります。
古物市場は日本全国に存在しており、許可申請をしている各都道府県の警察署に問い合わせると場所を知ることが出来ます。
古物商は全13種類(美術品類、衣類、宝石・宝飾品類、自動車など)の品目がありますが、申請してある品目以外の商材は取り扱いできませんので確認しておきましょう。
倒産した会社・卸業者の過剰在庫を大量に一括で仕入れる
倒産した会社の商材、問屋や卸業者の過剰在庫など、種類の違う商材を”一山いくら”で大量に一括仕入れする方法です。新規仕入先を探すというよりも、既に取引のあるメーカーや卸業者から、家電製品のジャンク品も含まれるような在庫、アパレル系のキャリー品(型落ち)などが多いです。大きく利益を出せる可能性もあれば、全然売れない商材を大量に仕入れてしまうリスクもあります。

卸業者から一定期間だけ委託で預かり販売をする
実店舗のあるお店で、展示会などをする際にはよくある販売方法です。一定期間だけ仮伝票であずかり、売れた分だけ本伝票で計上します。相手との信頼感やお店の販売力がないと実現するのは難しいかもしれません。
さいごに

今回は、ネットショップを開業するために商材を仕入れる方法についてご紹介しました。
最後に、個人的に仕入をする上で重要だと感じている二つの要素をご紹介して終わります。
- それは行動力と交渉力です。
これはもう説明不要ですよね。
そして信頼できる人脈を作りましょう。
海外で商品を製造してくれる業者を何ヶ月も探してみつからず・・・。諦めかけたときすでに取引のある業者に相談したら、一発で理想的な業者を紹介してもらえたなんてこともよくあります。
というわけで今回はここまで。
また新しい情報などあれば更新していきます。