値入のコツ

広告 商品の仕入れ

きちんと売れる販売価格の決め方・値入れのコツをご紹介[競合との価格比較ポイント・利益率を決める指標など]

はじめてネットショップを開業した方向けに、自分の経験をもとにした販売価格の決め方やコツなどをご紹介します。

こんな方におすすめの記事

  • ネットショップの値段の付け方を知りたい方。
  • 他社との価格設定で比較するポイントを知りたい方。
  • 販売価格を下げるタイミングを知りたい方。

基礎知識

値入れとは

数字管理

商品の販売価格を決めることを値入れ(ねいれ)と言います。

仕入価格から下記のような計算式で算出することができます。

値入れで利用する計算式

  • 利益率(%)=利益÷販売価格✕100
  • 販売価格=仕入原価÷(1-利益率)

なぜ計算が必要なの!?

答えは、お店全体のお金の状況を正確に把握するためです。

店舗の規模が大きくなるほど、アバウトに管理するほど問題が生じてしまいます。

たとえば直ぐに返事ができますか

  • 完売でいくら手元に残るのか?
  • いくらまで値引き・ポイント付与ができるのか?
  • いくらまで広告費を使えるのか?

数字管理が出来ていれば、上の質問にもすぐに答えが出せます。

今時店長
今時店長
セールやポイント還元などのイベントをする際にも、きちんと数字管理できていない状況で実施するのは危ういです。

利益率の適正はいくら

少し情報が古いのですが「2007年 経済産業省 商工業実態基本調査」によると、小売企業における売上総利益率は中小企業が29.1%大企業が26.4%とのことです。販売する商材やお店の規模などで変わりますが、まずはこの数値を参考にしてみましょう。

お店全体としての利益率を考える

商品単体での利益率だけでなく、お店全体としての利益率を考えなくてはいけません。定番商品と、集客を目的とした特売商品のバランスなども考慮する必要があります。

今時店長
今時店長
アパレルなど流行に左右される商材の場合には、プロパー消化率(定価販売の割合)なども考慮して、仕入れの段階から綿密な計算が必要になります。

※アパレル以外の商材も規模が大きくなるほど綿密な計算が必要になります。

値段の付け方

個人的な値入れのコツをまとめてみました

競合店

ステップ1.利益の出せる販売価格を正確に把握する

まずは、利益の出せる販売価格を正確に把握しましょう。これは、上の項目で説明したとおり、各種計算を含めて数値管理をすることで解決できます。

ステップ2.市場価格と購入者の予算を把握する

まず、この価格ならば安いという売り手目線は捨ててみてください。実際に売れている商品の価格帯を調査して、購入者の生の声なども確認してみましょう。

購入者の予算を考えてみよう

セールスの基本は相手の予算で商品(値段)を決めることです。

ざっくりと売れ筋商品の上限と下限を購入予算と判断しても構いません。市場調査をする際にはピンポイントで価格を知るだけでなく、購入予算なども想像しながら情報を収集してみてください。

具体的な方法を一つご紹介します

まず、楽天ランキングで売れている価格帯を確認してみましょう。

次に、楽天レビュー検索で具体的に購入者の声を聞いてみます。実際にレビューを見れば「高い」「安い」という感想がたくさん寄せられているのでチェックしてみてください。

ステップ3.競合店と比較して価格を決定する

最終的には競合店と比較して価格を決定します。その際には、信頼度、見た目、検索順位を自社サイトと比較してみてください。

とくに、お店の信頼度にも影響するレビューの件数と評価は重要です。

たとえ同じ販売価格でも、レビューの良いサイトの方が信頼度が高くなるため、多少は値段が高くても売れる傾向にあります。

販売価格は三つの要素で決める

  • 信頼度・・・レビュー件数やお店の実績など。
  • 見た目・・・商品画像・商品説明の完成度。
  • 検索順位・・・来店数に影響する。
今時店長
今時店長
逆に利益率をあげたい場合には、三つの要素を強化することで近づくことができます。

販売開始後に確認すること

値下げをするタイミングとして最適な方法を一つご紹介

商品点数

その方法とは、アクセス解析をみて”アクセスはあるのに売れていない商品を値下げする”という方法です。※転換率をアップする基本的な手法です。

新規店舗の場合にはとくに、アクセスのある商品を売るということを考えてください。

この方法自体も有効な手段ですが、ほかの値下げをする際にも、根拠に基づいて価格を操作していくことで、より精度をあげていくことができます。

お客様のレビューで満足度を確認する

実際にあなたの値入に対する評価がお客様のレビューです。

高い、安い、その反応をみて次の値入に活用していきましょう。

お店の利益率を決める指標になる

お店全体の利益率決める上で確認してほしいのがお客様の満足度です。

お客様が満足して、お店も利益がとれるギリギリのラインを追求してみてください。

いくら利益率が高くても、お客様の満足度が低ければお店は継続するのは難しいです。

まとめ

いまどき店長のまとめタイム

はじめてネットショップを開業した方向けに、商品の販売価格の決め方やコツなどをご紹介しました。

もう一度まとめると

  • 販売価格は計算に基づき数字で管理すること。
  • 消費者目線で市場で売れている価格を把握すること。
  • 競合サイトの信頼度、見た目、検索順位で価格を決定する。

あとは、あなた自身の経験を追加して、さらに優れた方法を見つけてみてください。

最後まで読んで頂きありがとうございました。
また新しい情報などあれば更新していきます。

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  • この記事を書いた人
今時店長

今時店長

楽天市場の某大型サイトにて、2005年~2013年まで運営責任者を務める。その経験を活かし、2013年に楽天市場のショップへのサポートを目的に当サイトを立ち上げました。2016年に情報サイトとしてリニューアル、より幅広い層の方々にオンラインビジネスのノウハウやアドバイスを提供しています。

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