
今回は、ネットショップを開業している個人事業主の方におすすめしたい、三大クラウド会計ソフト(やよい、マネーフォワード、フリー)について無料で使える範囲について調査してみました。
こんな方におすすめの記事
- 個人事業主の方ではじめて確定申告をする方。
- 無料のクラウド会計ソフトを探している方。
- やよい、マネーフォワード、フリーの無料で使える条件を確認したい方。
三大クラウド型会計ソフトを比較
やよいの白色申告オンライン

会計ソフトでは国内トップクラスの知名度を誇る弥生株式会社が提供する、白色申告だけに対応した無料のオンラインサービスです。
主な特徴
- ずっと無料で全ての機能が使える。
- 白色申告専用設計なのでシンプルでわかりやすい。
- 銀行明細、クレジットカードの自動取り込み可能。
- レシート、領収書はスキャンデータを自動仕分け。
- レポート機能で集計結果をグラフで確認できる。
- 確定申告書類の書類作成(白色申告)
- e-Tax(国税電子申告・納税システム)対応。
- 入力データは上位版の青色申告に引き継ぎ可能。
基本情報
運営企業
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弥生株式会社
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確定申告の種類
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白色申告のみ対応。
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専用アプリ
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Android、iOSに対応。
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対応OS
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Windows、Macに対応。
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料金
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無料
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機能制限
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とくになし。
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オススメの関連書籍
確定申告の基礎知識と、「やよいの白色申告 オンライン」の操作手順の二つを学ぶことができます。カラーでイラストも多くてわかりやすいです。
どこまで無料で利用できるの?
全ての機能を無料で利用することができます。制限なども一切ありません。

やよいの青色申告オンライン

上項で紹介した、やよいの白色申告オンラインの上位版にあたる、青色申告に対応した有料サービスです。
主な特徴
- クラウド申告ソフトでは利用シェアNO.1を誇るサービス。※
- 簿記の知識は不要で簡単に入力できる。
- 銀行明細、クレジットカードの自動取り込み可能。
- レシート、領収書はスキャンデータを自動仕分け。
- レポート機能で集計結果をグラフで確認できる。
- 確定申告書類の書類作成(青色申告)
- e-Tax(国税電子申告・納税システム)対応。
- PCソフト(やよいの青色申告、弥生会計)とデータの相互移行可能。
※「クラウド会計ソフトの利用状況調査」MM総研調べ2018年3月
基本情報
運営企業
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弥生株式会社
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確定申告の種類
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白色申告・青色申告どちらも対応。
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専用アプリ
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Android、iOSに対応。
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対応OS
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Windows、Macに対応。
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料金
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個人事業主
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初年度無料、通常8,000円/年(税抜)
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法人
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通常26,000円/年(税抜)
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機能制限
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とくになし。
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関連書籍
確定申告の基礎知識加えて、やよい青色申告オンラインの使い方が解説されています。
どこまで無料で利用できるの?
初年度は全ての機能が無料で利用できます。
二年目は、初年度の無料分だけ利用して解約することもできます。

マネーフォワード クラウド会計・確定申告

2013年11月に提供を開始したサービスです。他社サービスと比較して連携できる提携サービスが豊富で、カラーミーショップ、BASE、楽天市場、Amazonなどの売上情報を取り込むこともできます。
主な特徴
- 簿記の知識は不要で簡単に入力できる。
- WindowsはもちろんMacにも対応している。
- 他社確定申告ソフトからのインポートに対応。
- 銀行明細、クレジットカードの自動取込可能。
- 各種決済、POS、クラウドソーシング等とも連携可能。
- 分析アプリでキャッシュフロー分析や収益・費用分析ができる。
- 仕訳ルールを学習して勘定科目などを提案してくれる。
- 確定申告書類の書類作成(青色申告)
- e-Tax(国税電子申告・納税システム)対応。
基本情報
運営企業
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株式会社マネーフォワード
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確定申告の種類
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白色申告・青色申告どちらも対応。
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専用アプリ
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Android、iOSに対応。
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対応OS
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Windows、Macに対応。
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料金
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個人事業主
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月額1,280円~
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法人
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月額3,980円~
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機能制限
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関連書籍
確定申告の基礎知識加えて、マネーフォワードの使い方が解説されています。
どこまでフリープランで利用できるの?
毎月の仕訳件数が15件以内なので、あくまでもお試し程度という印象です。
各種データの取り込み、入力、出力まで制限などはありません。仕訳データのエクスポートはできませんが、このサービスだけを利用するならば必要ありません。

クラウド会計ソフトfreee

2013年11月に提供を開始したサービスです。当時は質問に答えるだけで、経理の作業ができるサービスとして注目を集めました。
主な特徴
- 質問形式で申告書を作成できる。
- 銀行明細、クレジットカードの自動取込可能。
- レシートはスキャンデータを自動仕分け。
- 各種レジサービスや決済サービスと連携できる。
- AIがデータより勘定科目などを提案してくれる。
- 確定申告書類の書類作成(青色申告)
- e-Tax(国税電子申告・納税システム)対応。
基本情報
運営企業
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freee株式会社
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確定申告の種類
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白色申告・青色申告どちらも対応。
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専用アプリ
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Android、iOSに対応。
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対応OS
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Windows、Macに対応。
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料金
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個人事業主
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年額9,800 円(税抜)~
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法人
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月額1,980円(税抜)~
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機能制限
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確定申告書類の作成機能は申告内容の入力まで可能・出力は不可。取引データ/請求書類の閲覧・編集は直近1ヶ月に登録したデータのみ可能。書類写真等の取込は月5枚まで。仕訳帳/総勘定元帳/取引データの取込は10データの出力のみ。取引データのCSV出力は利用不可。 |
どこまで無料で利用できるの?
あくまでも30日間の無料体験版と考えていいでしょう。
無料版では確定申告の書類出力なども機能がないので、有料サービスとして利用する前の体験版という位置づけですね。

途中で断念しても無駄になりません
サービスに精通した税理士も紹介してくれる

クラウド会計ソフトのもう一つのメリットは、途中で無理だと断念した場合にも、その状態のまま税理士に相談できることです。

私自身も「MFクラウド確定申告」で途中まで入力したデータを引き継ぐ形で税理士さんに依頼したことがあります。※MFクラウドの会員ページに税理士の無料紹介リンクがあります。
入力データは無駄にならずにスムーズに渡すことができました。料金的にも、地元の税理士よりも安く済みました。

今回のまとめ

今回は、ネットショップを開業している個人事業主の方におすすめしたい、三大クラウド会計ソフト(やよい、マネーフォワード、フリー)について無料で使える範囲について解説しました。
無料で使える範囲をまとめると
- やよいの白色申告オンライン・・・完全無料。
- やよいの青色申告オンライン・・・初年度無料。
- マネーフォワード クラウド確定申告・・・毎月仕訳件数15件まで。
- クラウド会計ソフトfreee・・・30日間の無料体験版。
無料サービスで選ぶなら、やよい一択ですね。
個人的に利用しているサービスについて
数年前に個人事業主として青色申告していたときは、他社サービスと比較して機能が充実していた「マネーフォワード クラウド確定申告」を利用していました。

その後、法人化してからは、税理士さんにあわせて「やよい」に変更しています。これからはじめるならば、利用シェアも多い「やよい」がオススメです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
また新しい情報などあれば更新していきます。