
今回は、無料ネットショップ作成サービスのBASE(ベイス)と、クロネコヤマトのネットショップ開業サービス・らくうるカートを比較してみました。
基本情報を比較(初期費用・月額固定費用)
基本的な情報を比較してみました
![]() | ![]() |
申込み前に確認しておきたい基本情報は下記のとおりです。
BASE | らくうるカート | |
運営事業者 | BASE株式会社 | ヤマトフィナンシャル株式会社 |
初期費用 | 無料 | 3つのプラン ライト:3,300円 レギュラー:5,500円 アドバンス:11,000円 |
月額費用 | 無料 | 3つのプラン ライト:3,960円/年(330円/月) レギュラー:39,600円/年(3,300円/月) アドバンス:171,600円/年(14,300円/月) |
最短契約期間 | - | 1年間 |
商品登録数 | 無制限 (1日最大1,000件) | 3つのプラン ライト:1万点 レギュラー:無制限 アドバンス:無制限 |
独自ドメイン | 利用可能※サブドメイン限定 | 利用可能※レギュラープラン以上 |
常時SSL化 | 対応済み | 対応済み |
備考欄 | BASEロゴを非表示は別途500円/月。独自ドメインは他社サービスで取得したものを”サブドメイン”として利用できます。 | 独自ドメインは、レギュラープラン以上で無償で貸与されます。この無償ドメインは、他社サービスに移管することはできません。これとは別に、他社で取得した独自ドメインを設定することもできます。 |
赤線は、らくうるカートの推奨プランです。
らくうるカートの推奨プランについて。
ライトプランには、販売金額に応じて利用手数料1%掛かるため個人的にはナシですね。独自ドメインも利用できる、レギュラープラン以上を推奨します。
どちらもAmazon EC2で運営されている。
どちらもAWSのクラウドサーバーで運営されています。安定しています。
BASEはクレジットカード決済導入に審査がない。
BASEは、BASE側が決済を仲介してくれるため、クレジットカード決済導入にも審査がありません。つまり、今すぐにでもお店を開業することができます。
一方、らくうるカートは、お店の出店とは別にクレジットカード決済を導入に審査が必要になります。そのため、今すぐ開業というわけにはいきません。

決済手数料を比較
一番利用頻度の高いクレジットカード決済を比較
ネットショップの買物で一番利用頻度の高い、クレジットカードの決済手数料をベースに比較していきます。
決済手数料は”らくうるカート”の方が安い。
BASE | らくうるカート |
6.6%+40円 参照元 |
見ての通り、クレジットカード決済手数料は”らくうるカート”の方が安いです。BASEは、月額費用は無料ですが、販売手数料は他社よりも若干高いです。
クレジットカード決済以外の対応状況。
BASE | らくうるカート | |
クレジットカード | ◯ | ◯ |
コンビニ決済 | ◯ | ◯ |
銀行振込 | ◯ | ◯ |
後払い決済 | ◯ | ◯ |
キャリア決済 | ◯ | ◯ |
代金引換 | - | ◯ |
Amazon Pay | ◯※ | - |
楽天ペイ決済 | - | - |
PayPay(ペイペイ) | - | - |
PayPal(ペイパル) | ◯ | - |
Stripe | - | - |
Square | - | - |
Google Pay | - | - |
Apple Pay | ◯※ | - |
備考欄 | 決済手数料は全て共通です。※AmazonPAYは2021年3月17日より導入、ショッピングアプリ、予約販売、デジタルコンテンツ販売、テイクアウト、定期便、コミュニティ、抽選販売、ショップコインなどには使えません。※Apple Payは、ショッピングアプリにて「ゲストとして購入」を選択時に、Apple PayにMasterCardが登録されていると使えます。 | 上記以外に、クロネコペイが使えます。キャリア決済については、別途11,000/月の費用がかかります。 |
どちらも主要な決済はおさえています。
入金サイクルは”らくうるカート”の方が早い。
BASE | らくうるカート |
らくうるカートで導入できる、クロネコwebコレクトは締日から最短5日で入金、締日も月に最大6回まで選択できます。入金サイクルは業界トップクラスに早いです。
ちなみに、BASEも振込申請から最短10営業日と他社サービスと比較すると、入金サイクルは早い部類に入ります。
両者ともに独自の決済で毎回カード番号入力の手間が掛からない。

BASEには「PAY ID」、らくうるカートには「クロネコペイ」という関連企業が運営している、会員決済サービスが利用できます。
- BASE・・・PAY ID
- らくうるカート・・・クロネコペイ
一度会員登録すれば、毎回クレジットカード番号を入力する手間が掛かりません。
また、PAY IDはBASEを利用している全店舗、クロネコペイは、らくうるカートを利用している店舗の大部分でも同じ会員IDで買物ができます。
決済まわりは”らくうるカート”の方がお得です。
単純に決済まわりだけで判断するならば、決済手数料も安くて入金サイクルも早い、らくうるカートの方がお得だと言えます。

デザイン面を比較
デザイン面について比較してみました

デザイン面に関して、両サービスの気になるポイントを解説します。
BASEはロゴを消すのに月額500円掛かります。

BASEは、ロゴマークを外すのに月額500円(税抜)掛かります。ロゴマークはPCの上部分、スマホの下部分です、色合いは落ち着いてるので目立ちません。
らくうるカートは、ロゴマークなどの広告は入りません。
BASEには有料テンプレートがあります。
売れ筋の有料テンプレートの価格は下記のとおりです。
- BASE・・・5,000円~10,000円※買い切りです。
らくうるカートは、全て無料テンプレートだけです。
両サービスともに初心者でも簡単に作れる。

上画像は、らくうるカートのデザイン編集画面です。選択方式で変更できるのは、背景、文字、ボタンの色などを変更できる程度です。
両サービスともにHTML・CSSの編集まで可能です。

BASEは、Appsで「HTML編集」を追加することでHTML/CSS/JavaScript等の編集ができるようになります。テンプレート以外に、独自のこだわりのあるデザインをすることも可能です。
商品登録画面を比較してみました。
BASE | らくうるカート |
![]() ▲クリックで拡大 | ![]() ▲クリックで拡大 |
BASEは拡張機能で変わるのであくまでも参考情報です。
どちらもシンプルでわかりやすい商品登録画面です。とくにらくうるカートは、登録できる情報が多いのに綺麗にまとめられていますよね。
らくうるカートの方が単品商品の販売には向いている。

らくうるカートには、専用のランディングページ作成機能がついています。ランディングページ化すると、縦長ページのレイアウトに変更されます。

ランディングページとは、楽天市場などでよくみる縦長レイアウトのページのことです。単品商品の魅力を伝えて販売するのにすぐれたレイアウトです。

BASEは上級者向けにAPIやテンプレート編集機能がある。

BASEはAPIも提供されているので、商品一覧を取得したり注文情報を取得して別のサービスと連携することもできます。

機能を比較(一覧表・注目機能)
両サービスの機能を比較してみました

二つのサービスのネットショップに関する機能について比較してみました。
BASE | らくうるカート | |
送料詳細設定 | ◯ | ◯ |
クーポン発行 | ◯ | ◯ |
レビュー機能 | ◯ | - |
ポイント機能 | - | ◯ |
HTML編集 | ◯ | ◯ |
年齢制限 | ◯ | ◯ |
メールマガジン | ◯ | ◯ |
パスワード保護 | ◯ | ◯ |
購入個数制限 | ◯ | ◯ |
予約販売 | ◯ | ◯※ |
定期販売 | ◯ | ◯※ |
まとめ販売 | - | - |
抽選販売 | ◯ | - |
再入荷通知 | - | - |
レコメンド機能 | - | - |
フォローメール | - | - |
オーダーメイド販売 | - | - |
ダウンロード販売 | ◯ | - |
電子チケット販売 | - | - |
受注生産販売 | ◯ | - |
複数配送先指定 | - | ◯ |
英語表記 | ◯ | - |
インスタ連携 | ◯ | ◯ |
Googleショッピング連携 | ◯ | - |
アクセス解析 | ◯ | ◯ |
補足事項 | ||
BASE | ※すべての機能が制限なく利用できます。 | |
らくうるカート | ※予約販売、定期販売は、クロネコWebコレクト オプション機能(別途:月額10,000円 税別)、または、アドバンストプランでないと利用できません。 |
BASEの注目機能をピックアップ
BASEにはあるけど、らくうるカートにはない一部機能をあげてみました。
- 受注生産販売
- 抽選販売
- レビュー機能
BASEの受注生産販売機能とは

BASEの受注生産販売とは、インターネットでデザインしたTシャツなどを、注文が入ってから生産して販売できる機能のことです。
受注生産なので仕入れの必要がありません。Tシャツのほかにも、マグカップ、キーホルダー、トートバックなど色々なアイテムを作成することができます。

-
【ネットで簡単に抽選販売する方法】無料で使えるネットショップ作成サービスをご紹介
今時店長皆さんこんにちは、今時店長です。 今回は、インターネットを通じて抽選販売する方法について基礎知識や注意点などを説明したのち、無料で利用できるネットショップ作成サービスについてご紹介します。 は ...
らくうるカートの注目機能をピックアップ
気になる機能を上げてみました。
- ヤマト運輸サービスとの連携性
- ポイント機能
- 代理注文機能
- 複数配送先設定
ヤマト運輸サービスとの連携性とは

たとえば、らくうるカートの管理画面から発送伝票も「B2CSV」を吐き出して、B2クラウドに入れて簡単に送り状を印刷することもできます。

商品登録に関しても、ヤマト運輸での利用をベースに作られた専用の入力フォームが搭載されています。ヤマト運輸のサービスとの連携性能は申し分ありません。
代理注文機能とは

らくうるカートには、電話、FAX、ハガキ、などで受けた注文を、スタッフが代理で注文する機能がついています。
実店舗のあるネットショップなどで、注文を一元管理したい場合などには使える機能です。

今回のまとめ

今回は、無料ネットショップ作成サービスのBASE(ベイス)と、クロネコヤマトのネットショップ開業サービス・らくうるカートを比較してみました。
BASEは、初期費用・固定費無料なので趣味や副業の方にもおすすめです。らくうるカートは、実店舗のあるお店のネットショップに最適だと感じました。
あわせてチェックしてほしいサービス
BASEを検討している方は、STORESも要チェックです。BASEと同じで固定費無料、操作はBASEよりも簡単です。
-
STORESのココを見て!他社より優れてる3つのポイント[実践レポートで基本性能や手数料などを解説]
今時店長皆さんこんにちは、今時店長です。 今回は、STORES(ストアーズ)を実際に利用して、他社サービスよりも優れているポイントなどをメインに、サービスの基本性能や手数料などを解説します。 こんな方 ...
らくうるカートを検討している方には、おちゃのこネットもチェックしてみてください。料金も安くて、機能的にも充実しています。
-
【評判良し】おちゃのこネットのココに注目!手数料・機能・実際に試してサービスの特徴を徹底調査
今時店長皆さんこんにちは、今時店長です。 今回は、月額有料のネットショップ作成サービスである「おちゃのこネット」について、口コミなどの評判が良い理由について実際に試して調査してみました。 こんな方にオ ...
最後まで読んで頂きありがとうございました。
また新しい情報などあれば更新していきます。