トラスト・ログイン(旧名:SKUID)とは
「SKUID byGMO」は3月16日(土)よりサービス名称を「トラスト・ログイン byGMO」に変更されます。こちらの記事は「SKUID」時代に書かれたものなので表記はそのままですが、SKUID=トラスト・ログインと解釈してみてください。
SKUID(スクイド)とはGMOグローバルサイン株式会社が2017年11月15日にサービスを開始した法人向けのID管理クラウドサービス (IDaaS)です。「IDaaS」とは、Identity as a Serviceの略、クラウドベースの社員IDの管理ができるパスワードサービスとなります。ネットショップ、ブログ、webメール、snsなど、複数のWEBサービスを一つのID・パスワードで管理することができます。今回はそんな注目サービスのSKUIDの使い方について解説していきます。
提供元
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GMOグローバルサイン株式会社(日本) |
料金
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基本機能は無料で利用できます。※オプションは有料。 |
主な基本機能:シングルサインオン、フォームベース認証機能、ユーザー管理機能、アプリケーション管理機能、ログ・レポート機能、グループ管理機能、パスワード生成機能、パスワード代理登録機能、独自アプリ登録機能、SAML認証、Ulカスタム機能、モバイルアプリ、英語対応、各種サポートなど。 | |
主な有料オプション機能:ワンタイムパスワード、IPアドレス制限、クライアント認証、LDAP連携、Active Directory連携 、デバイス認証など。※追加予定も含む。 |
SKUIDの申し込みの手順
1)サービスの利用登録
「トラスト・ログイン」にアクセスしたのち”ご利用を開始する”をクリック。無料会員登録で必要なのは、企業ID、企業名、ご担当者名、メールアドレス、パスワード、秘密の質問、秘密の答え。企業IDと記載されていますが、個人の方でも利用可能です、ネットショップ事業者の場合には屋号などで登録しましょう。

ちなみに、住所、電話番号などの個人情報を登録する項目は一切ありませんでした。なので登録は1分程度、上記入力のみで完了すると考えていいでしょう。※2018年1月23日時点。

「noreply@sku.id」より「【SKUID】仮登録のお知らせ」というメールが来るので、本文中のリンクをクリックすると登録が完了となります。
初期設定の流れと各項目の入力方法
1)GoogleChromeでログインする
2018年1月22日時点では「SKUID」は「GoogleChrome」のみ対応しています。他のブラウザを利用している方は、GoogleChromeをインストールして準備しましょう。
2)サービスにログインする
ログインフォームが表示されていない方は「SKUID公式サイト」の上段にある「ログイン」という文字をクリックしてください。

3)初期設定>企業アプリ登録
「SKUID」で利用する企業アプリを登録します。企業アプリとは、インターネットサービスのことです。Gmail、Chatwork、Office 365、Salesforce、サイボウズ、Facebook、とか。ネットショップASPで言えば「カラーミーショップ」、「makeshop」などのことです。

上記の「アプリ追加」を押して、登録したい企業アプリを選択して下記のように「ID」と「パスワード」を登録していきます。※下記は「Gmail」の登録例。

「アプリを登録」→「アプリを選択」→「次へ」→「登録」で完了です。初期設定完了後も管理画面から登録可能ですのでとりあえず思い浮かんだものを一つ以上登録しておきましょう。
4)初期設定>メンバー招待、グループ登録、アプリ紐付け
続けて「メンバー招待」、「グループ登録」、「アプリ紐付け」をしますが、これも初期設定しなくても管理画面より登録できるので割愛します。
- メンバー招待・・・スタッフIDの登録のこと。
- グループ登録・・・部署ごとに分けて利用します。※営業部、経理部とか。
- アプリ紐付け・・・登録したアプリを利用できるユーザーを紐付ける。
SKUIDを使いログインする方法
1)Chrome用のプラグインをインストールする
GoogleChromeにSKUIDの拡張機能を追加しましょう。この拡張機能で自動的にログインできるようになります。※追記:IEにも対応しました。※firefoxについても近日中には公開予定とのことです。またAndroidアプリはβ版が公開されています。
- 拡張機能はこちら:「SKUID NG-IDaaS」
2)ブラウザの右上部分に「SKUIDマーク」をクリック
拡張機能を追加すると、ブラウザの右上部分に「SKUID」のマークが表示されます。このマークをクリックすると、ログインメニューが表示されるのでログインしましょう。

ログインすると登録してある企業アプリが表示されるのでクリックするとワンクリック(シングルクリック)で該当サイトに一発でログインできます。
メンバーの登録方法(社員・スタッフなどの登録)
1)管理画面にログインする
まずはSKUIDの管理画面に移動します。

上記の画像のようにChromeの右上のツールバーをクリック→WEB版を表示→ログインアカウント名○○さん→「管理ページ」のボタンをクリックすると管理画面に移動します。
2)メンバーを登録する
続けてメンバーを登録します。メンバーとは「SKUID」に登録する社員・スタッフの事ですね。

左メニューより「メンバー登録」→右上にある「メンバー登録」をクリック。「個別登録」を選択すれば一人のユーザーアカウントを登録することが出来ます。一括で登録したい場合には「一括登録」を選択しましょう。※一括登録はCSVに対応しています。
3)メンバーの情報を新規登録する

新規登録メンバーの名前、メールアドレス、部署、権限などを入力します。部署、権限などは登録後でも変更可能です。
4)メンバー宛に確認メールが届くのでクリックで登録完了

メンバーあてに「noreply@sku.id」というメールアドレスから「【SKUID】招待のお知らせ」というメールが届くので、本文中の登録URLという部分をクリックします。
5)メンバーのパスワードを登録する
最期に新規登録するメンバーのアカウントを登録して完了です。

あとからパスワードを変更したい場合には、メンバーアカウントの「マイページ」→「プロフィール」→「パスワードの変更」より可能です。
メンバーのログイン方法(アプリの追加方法など)
1)管理者ページにログインする
まずは「管理者アカウント」で「管理ページ」にログインしたのち「メンバー」に対してアプリを追加します。
2)メンバーにアプリを追加する
左メニューの「メンバー」をクリック、対象メンバーの「アプリ数」をクリック。

右上の「アプリ追加」をクリックしてアクリの追加ができます。

- あとは「」と同じです。
一般ユーザーにアプリの登録を許可する方法
「管理ページ」→左メニューより「設定」→独自アプリ登録より設定可能。

管理者側でパスワードを登録したい場合
管理者側でスタッフが利用するアプリのID及びパスワードを入力することも出来ます。「管理ページログイン」→「メンバー」→「編集」※編集は変更対象のメンバーにマウスを乗せると表示されます。

画面中央にある「アプリ」タブをクリックしたのち、もう一度「編集」ボタンをクリックすると、メンバーの利用するアプリのメールアドレス及びパスワードの変更ができます。

ちなみに、メンバー側は「マイページ」にて登録してあるID及びパスワードを確認することもできます。
WordPressなどの独自アプリを登録する方法
1)独自アプリ登録の許可設定をする
「管理ページ」→左メニューより「設定」→独自アプリ登録→「編集」にて上記のようにタブを有効化します。

私の場合には、企業アプリを共有することも多いので一般メンバーも許可する設定としました。上記の設定を有効にするためには、一度ログアウトが必要なので、ログアウト→再ログインしてから作業を進めてください。
2)WordPressを登録する(自分の運営サイト)
登録したいWordPressのログインページに移動したのち、右上の「SKUIDマーク」で表示される「+」独自アプリ登録をクリックする。

3)入力フォームを設定する
「ステップ1 SKUIDに登録するログインフォームをクリックしてください。」と表示されるので、どちらでもよいのでログインフォームを選択する。

ログインフォームを選択すると「ステップ2 SKUIDのアイコンをクリックして設定の続きに対応ください。」と表示されるので、右上部分の「SKUIDマーク」をクリックする。
4)アプリの登録をする
アプリの登録フォームが表示されるので必要な部分を選択および入力して完了です。

アプリの利用範囲で「自分用」を選択した場合には、ログインID、パスワードを「ログイン情報」に入力します。アプリの利用範囲で「自社用」を選択した場合には「管理ページ」より、利用するユーザーに対してアプリを追加して利用します。

5)アプリ画像を変更する
上記の項目でアプリの利用範囲を「自分用」を選択している場合には「マイページ」、「自社用」を選択している場合には、管理ページのアプリの編集画面より画像の変更ができます。画像サイズはデフォルト画像と同じ「192px × 192px」が推奨です。

上記のように登録が完了しました。ちなみに当サイトは「エックスサーバー」にWordPressをインストールして運営しています。月額1,000円前後ですが、高速で快適なのでおすすめです。
独自アプリ登録機能を使えば大抵のサイトは登録できる
上記の例ではWordPressの登録例ですが、この機能を利用すれば大抵のサービスでログインが可能になります。無料ネットショップサービスの「BASE」などもアプリとしての登録はありませんでしたが、独自アプリ登録機能で問題なくログインできるようになりました。
上記以外の基本について
グループ機能
メンバーをまとめてグループ化する機能です。グループに対して一括でステータスを有効にしたり、アプリを追加することも出来ます。
レポート機能
過去のメンバーのログイン状況などを確認する機能です。
外観の編集機能
「管理ページ」の「外観の変更」より編集できます。マイページ表示されている企業ロゴを変更する機能などもあります。当サイトのロゴをタイトルに変更すると下記のようになりました。

さいごに(実際に利用してみた感想など)
複数スタッフの働くネットショップにも最適!
ネットショップでは、パート、アルバイト、派遣社員など多くのスタッフが共通するID・パスワードを利用することが多いため、複数ユーザーのパスワードを管理できるのはとても便利ですね。スタッフの入替え、退社などの際にも、パスワード流出などの危険性が大きく軽減できると感じました。