世界ナンバーワンの利用シェアをほこる、ネットショップ作成サービス「Shopify・ショッピファイ」について、初心者にもわかりやすく解説します。
Shopifyはどんなサービスなの?基本料金や手数料などの基礎知識から、Shopifyの口コミや評判、Shopifyのメリット・デメリットまで完全網羅の内容となります。
Shopify(ショッピファイ)がよくわかる基礎知識
Shopify(ショッピファイ)とは
世界NO.1シェアを誇るオンラインショップ作成ツール
Shopify(ショッピファイ)は、世界中で170万以上のサイトで使われているオンラインショップ作成ツールです。その多機能さや圧倒的なカスタマイズ性能から、国内でも中級者以上のユーザーを中心に人気が急上昇しています。
日本向けのローカライズも改善中、将来性にも期待ができる
ショッピファイはもともと海外発のサービスで、支払いはドル表記です。公式ヘルプは日本語化が進んでいますが、電話やチャットのサポートは英語のみです。
まだ日本向けのローカライズが完璧ではない状態ですが、様々な改善が進んでおり、将来性にも期待ができるプラットフォームと言えるでしょう。
Shopifyの基本料金・仕様
まずは、Shopify(ショッピファイ)の基本料金(初期費用、月額費用)、契約期間や商品登録数など基本的な仕様について確認してみましょう。
サービス名称
|
Shopify(ショッピファイ) |
|
運営事業者
|
Shopify_Japan株式会社 |
|
導入店舗の傾向
|
小規模~大規模 |
|
料 金 |
初期費用 |
無料 ※全プラン共通 |
月額費用 |
ベーシック(個人事業主向け)
人気
年払い:
25$月払い:33$
スタンダード(少人数チーム向け)
年払い:
69$月払い:92$
プレミアム(ビジネスが拡大)
年払い:
299$月払い:399$
料金プランの比較 |
|
最短契約期間 |
1ヶ月 |
|
商品登録数 |
無制限 |
|
URL |
独自ドメイン |
利用可能
ヒント:独自ドメインとは、ウェブサイトやメールで利用される、ユニークで独自のインターネットアドレスです。
|
常時SSL化 |
標準対応
ヒント:ウェブサイトが常にSSLを使用してセキュアな通信を提供すること。対応しているサービスを選びましょう。
|
|
備考欄 |
独自ドメインは他社サービスで取得したものでも設定して利用できます。プランは上記以外に「Shopify plus」という、よりカスタマイズ性の高い最上位プランも提供されています。 |
利用環境 |
WEBブラウザ |
管理者用スマホアプリ |
Google Chrome ※推奨 Mozilla Firefox Apple Safari Microsoft Edge Opera 参照元 |
Shopify - 独自のネットショップ iOS(iPhone・iPad・iPod touch) Android |
Shopifyのベーシックとスタンダードプランの違いとは
Shopifyの公式サイト「すべてのプランの特徴を比較する」より、ベーシックとスタンダードで違うところだけ抜粋すると下記3つだけです。
- 追加可能なスタッフアカウント(+5人になる)※ベーシックは追加不可
- カスタムレベル2 PIIアプリへのアクセス権
- Shopifyペイメントの決済手数料(外部サービス取引手数料)
ベーシック:3.55%(2%)、スタンダード:3.4%(1%)※カッコは外部サービスの取引手数料
以前は、ストア分析のレポートに違いがあったのですが、現在はどちらも「スタンダード分析」で同じです。つまり、一人または少人数で運営する場合には、ベーシックプランで問題ありません。また、プランの変更はいつでも可能です。
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Shopifyの各種手数料・入金サイクル
Shopify(ショッピファイ)を利用して、商品が売れたときにかかる決済手数料と振込手数料や入金サイクルを確認しましょう。
売上金から下記手数料(決済手数料、振込手数料など)を差し引いたものが入金額となります。他社サービスと決済手数料を比較する際には、最も利用頻度の高いクレジットカードの決済手数料を基準に比較しましょう。
他社サービスとの手数料比較は「ネットショップの販売手数料・決済手数料比較」をチェックしてください。
決済手数料
(クレジットカード) |
Shopifyペイメント
初期費用、月額無料で導入できる
ベーシック
3.55%スタンダード
3.4%プレミアム
3.25%参照元 補足事項
Shopifyペイメント以外の外部決済は、2% (ベーシック)、1% (スタンダード)、0.6% (プレミアム)取引手数料が加算されます。
|
振込手数料
|
Shopifyペイメント
無料 |
入金サイクル
|
Shopifyペイメント
毎週日曜日締め翌週金曜日払い |
Shopifyのベーシックプランで5万円売り上げたときにかかる合計手数料(計算式)
プラン:ベーシックプラン
決済サービス:Shopifyペイメント
振込サイクル:毎週日曜日締め、翌週金曜日払い
決済手数料:50,000円 × 3.55% = 1,775円
振込手数料:無料
手数料合計:決済手数料 + 振込手数料 = 1,775円 + 0円 = 1,775円
※Shopifyペイメントを利用した場合、振込手数料は無料です。ただし、Shopifyペイメント以外の外部決済を利用した場合は、取引手数料が加算されます。
Shopifyのスタンダードプランで5万円売り上げたときにかかる合計手数料(計算式)
プラン:スタンダードプラン
決済サービス:Shopifyペイメント
振込サイクル:毎週日曜日締め、翌週金曜日払い
決済手数料:50,000円 × 3.4% = 1,700円
振込手数料:無料
手数料合計:決済手数料 + 振込手数料 = 1,700円 + 0円 = 1,700円
※Shopifyペイメントを利用した場合、振込手数料は無料です。ただし、Shopifyペイメント以外の外部決済を利用した場合は、取引手数料が加算されます。
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Shopifyの導入できる決済手段
Shopify(ショッピファイ)に導入できる決済手段をまとめました。決済手段は豊富なほど、カゴ落ちなども減らすことができます。
クレジットカード |
一括払 |
分割払 |
コンビニ決済 |
◯ |
◯ |
◯ |
後払い決済 |
◯ |
|
銀行振込 |
◯※ |
代金引換
|
◯※ |
|
キャリア決済 |
◯ |
楽天ペイ |
◯ |
|
Amazon Pay |
◯※ |
PayPay(ペイペイ)
|
◯ |
|
LINE Pay |
◯ |
PayPal(ペイパル) |
◯ |
|
Stripe
|
◯ |
Square
|
- |
|
Google Pay
|
◯ |
Apple Pay
|
◯ |
Shopifyと連携できる決済代行サービス
Shopifyペイメント、SBペイメントサービス(PayPay導入可能)、AmazonPay、Google Pay、Apple Pay、KOMOJU、PayPal、Paidy、NP後払い、atoneなどShopifyペイメントとShop Pay(ショップペイ)について
Shopifyペイメントを導入すると、お客様は「Shop Pay(ショップペイ)」という独立した決済サービスで買い物ができるようになります。※設定でオフにもできる
「Shop Pay」は、クレジットカード情報や配送先住所などを暗号化して保存できるため、次回の購入時に再入力の手間を省くことができます。
これにより、Shopifyで制作されたネットショップ同士でも、モールで買い物をするように「Shop Pay」の会員情報を使い買い物ができるようになります。
公式サイトの情報によると、Shopifyでの購入者の43%が「Shop Pay」を利用しており、決済が原因でのカゴ落ちなどの予防策としても期待できます。
Shopifyのショップ事例
Shopify(ショッピファイ)の公式サイトに掲載されているショップ事例をチェックしましょう。実現できるデザインの参考などにしましょう。
Shopifyの導入事例を見る
|
Shopifyのサイト制作に関する動画
2019年12月に実施された開設セミナーの動画です。Shopifyによる、ネットショップ制作や商品の追加方法などが解説されています。
上の動画は「Gempage」という、ドラッグ&ドロップなど、直感的な操作だけで手軽にページを作成できる有料アプリです。Shopifyは、販売機能だけでけではなく、デザイン制作などを補助してくれる追加機能なども豊富にあります。
Shopifyは高度なカスタマイズにも対応
Shopifyは初心者向けの使いやすいインターフェースだけでなく、Liquid(リキッド)というShopify独自のテンプレート言語を使ってテーマを自由にカスタマイズできます。ただし、高度なカスタマイズには専門的な知識が必要です。
無料から有料まで多彩なテーマを用意
Shopifyには無料テーマに加え、150ドルから350ドル程度の有料テーマも提供されています。複数のテーマをインストールして、簡単に切り替えることも可能です。
アプリを使ってランディングページも簡単作成
「Shogun」や「Gempage」などの有料アプリを導入すれば、初心者でもドラッグ&ドロップの操作だけでランディングページを作成できます。ただし、テーマとの互換性や制約については事前に確認が必要です。
プロへの依頼は公式コミュニティページから
Shopifyのサイト構築をプロに依頼したい場合は、公式サイトのコミュニティページ「日本のShopify ExpertsとShopify Plus Partnersの一覧」を参考にしましょう。最低予算は200万円からで、紹介フォームから問い合わせることができます。
Shopifyの機能
Shopify(ショッピファイ)に搭載されている、または追加などができる機能についてまとめてみました。
基本機能 |
販促関連 |
|||
送料詳細設定 |
◯ |
クーポン発行 |
◯ |
|
HTML編集 |
◯ |
レビュー機能 |
◯※ |
|
年齢制限
|
◯※ |
ポイント機能
|
◯※ |
|
購入個数制限 |
◯ |
予約販売 |
◯※ |
|
パスワード保護 |
◯ |
定期販売 |
◯※ |
|
名入れ |
◯ |
まとめ販売 |
◯※ |
|
英語表記 |
◯ |
抽選販売 |
- |
|
複数配送先指定 |
◯※ |
再入荷通知 |
◯※ |
|
副管理者 |
◯ |
レコメンド機能 |
◯※ |
|
ダウンロード販売 |
◯※ |
外部カート |
◯ |
|
電子チケット販売 |
- |
フォローメール |
◯※ |
|
一括処理(CSV) |
入力 |
出力 |
メールマガジン |
◯※ |
◯ |
◯ |
アクセス解析
|
◯ |
|
連携サービス |
注目の機能・連携 |
オンデマンド販売
|
◯※ |
TikTok 広告 |
TikTok For Business広告アカウントと連携可能 詳細 |
インスタグラム連携 |
◯ |
|||
Googleショッピング連携 |
◯※ |
補足事項
|
※アプリをを追加することで導入できます。一例、メールマガジン(Shopify メール)は固定費無料で毎月10,000通までは無料、それ移行は1,000通ごとに1ドル(USD)掛かります。標準機能:注文管理、商品管理、多通貨・多言語対応、顧客管理、ストア分析、マーケティング、割引管理、ブログ機能など。 |
Shopifyの機能はこちら
|
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Shopifyと実店舗の連携
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店舗レジ連携 |
|
オムニチャンネル |
スマレジ×Omni Hub |
補足事項 |
実店舗とのオムニチャンネル化には、国内ではスマレジ×Omni Hubという組み合わせが定番です。 |
店舗のデジタル化はこちらもチェック
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Shopifyのサポート
Shopify(ショッピファイ)のサポートについてまとめてみました。
サポート窓口 (日本語) |
電話 |
メール |
- |
◯ |
|
電話とチャットは英語のみ対応しています。X(旧Twitter)でも日本語でサポートをしています。 |
Shopify(ショッピファイ)の口コミ・評判
Shopifyに関する気になるクチコミをピックアップ
Shopify(ショッピファイ)に関する、気になる口コミをピックアップしてご紹介します。
X(旧:Twitter)より引用
外部サービスとの高い連携性能を評価する声が多いです。
Shopifyだから売上が上がるわけではありせん。
— Yana@Shopify開発運用 (@pyonpyon_blog) February 10, 2024
ただし、マーケティングツールとの連携やマーチャントの利用しやすさは異常である(すごい)と感じております。
他にもすごいところたくさんあります。
だからShopifyが大好きです。
Shopifyに導入すべき決済として、Shopifyペイメント、AmazonPay、Paidyをあげるユーザーは多いです。
Shopifyで導入すべき決済方法は、下記の3つ。
— ジョー|EC集客・データ分析 (@joe_ecmarketing) June 19, 2023
・Shopifyペイメント
・AmazonPay
・Paidy
ヒートマップや決済方法をみても、AmazonPayのニーズが強いし、結果的なCVRも上昇するのはわかってるけど、「3.9%+外部取引手数料」が痛いのが前提。… pic.twitter.com/u3trcDXHTr
Shopifyは、サポートが弱いと言われますが、公式X(旧:Twitter)では、さまざまな書き込みにも早い段階で反応してくれています。
こんにちは。ShopifyのストアでAmazon payをご利用の場合、不具合が起きるということでしょうか?具体的にはどのような挙動やお困り事がありますか?可能な限りサポートできればと存ますので、詳細をご教示くださいませ。- 森
— Shopify Japan (ショッピファイと読みます!) (@ShopifyJP) February 25, 2024
Shopify(ショッピファイ)のメリット・デメリット
Shopifyと他社サービスを比較したときの長所と短所
Shopify(ショッピファイ)について、他社サービスと比較した場合に感じたメリット・デメリットをご紹介します。
メリット
基本料金のコストをおさえながら柔軟に機能を拡張できる
Shopifyは、小規模~大規模まで幅広いネットショップを作成することができるサービスです。基本料金は最小限の機能に絞りお手頃価格、必要に応じて有料でオプションを追加できるため、コストを抑えながらも柔軟に機能の拡張ができます。
Shopifyペイメントは店舗間で共通して買い物ができる
Shopifyペイメントは事前審査が不要なため、最短でお店を開設して販売までスタートできます。また「Shop Pay」を有効にすることで、配送先やクレジットカード情報の再入力の手間もかかりません。ネットショップのユーザービリティやコンバージョンの向上などが期待できます。
海外で発行されたクレジットカードでも買い物できる
国内決済代行業者の多くは、海外では発行されたクレジットカードは使えませんが、Shopifyペイメントの場合には、海外で発行されたクレジットカードでも利用できます。カスタマイズ性能も高く多言語、多通貨にも対応できるため、越境ECのプラットフォームとしても最適です。
大手プラットフォームとの連携が強化されている
Shopifyは、とにかく外部サービスとの連携が豊富です。特に広告やマーケティングにおいては、Facebookのメタ(Meta)、Google、TikTok、Instagramなどの大手プラットフォームとの連携が強化されています。
大量のアクセスによるチャンスロスを最小限に抑えられる
Shopifyは、大量アクセスによる、サーバーダウンなどの話をほとんど聞きません。さすが世界一位のシェアをほこるプラットフォーム、海外の有名人や国内のインフルエンサーが採用する理由はココにあるとも言えそうです。現状では、チャンスロスを最小限に抑え、スムーズな事業展開ができる選択肢と言えるでしょう。
デメリット
Shopifyは初心者でもあつかえるが時間はかかる
Shopifyは、「BASE」「STORES」など、国産のサービスと比較すると難易度は高めです。ただし、ここで言う難易度とは「難しい」という意味ではなく「時間がかかる」と捉えたほうがユーザーのスキルに影響しないため情報は正確です。
実際のところ、時間さえかければ「Shopify」は初心者でもあつかえます。ただ、機能を追加するにしても、調べるのに時間がかかるという感じです。サイト制作に時間をかける余裕がない方は、サポートしてくれる業者などを探しましょう。
Shopifyはサイト完成後も互換性などでトラブルになるケースもある
Shopifyは非常に柔軟なプラットフォームですが、アプリやテーマとの互換性の問題が発生する場合があります。
新しいアップデートがリリースされた際に、既存のアプリやテーマがそれに対応していない場合や、異なるアプリやテーマ同士が競合する場合にも起こります。
そのため、ECサイトが完成したからといって作業が終わりではありません。完成後も、専門的な知識が必要であり、定期的なメンテナンスが求められます。
Shopifyは外部決済を導入するのに取引手数料がかかる
Shopifyは、Shopifyペイメント以外の外部決済サービスは、決済手数料に加えて取引手数料(0.6%~2%)発生します。他社サービスは、この手数料はかからないため、この部分に関しては、割高と考えていいでしょう。
国産サービスほどサポート面は充実していません
Shopifyは、国内のサービスほどサポートが充実していないものの、最近では利用者は急増しており、情報の共有による安心感や公式による日本語サポートも増えています。将来的な展望に期待が寄せられていますので、注目してみましょう。
まとめ
世界ナンバーワンの利用シェアをほこる、ネットショップ作成サービス「Shopify・ショッピファイ」について、初心者にもわかりやすく解説しました。
最後にShopifyはこんな方におすすめ
- 先進的で多機能、拡張性の高いサービスを探している方。
- 制作に時間をかけられる方、または、プロのサポートを受ける方。
- 海外販売、越境ECなどに興味のある方。
ぜひ、参考にしてください。
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最後まで読んで頂きありがとうございました。
また新しい情報などあれば更新していきます。