ID・パスワードの管理について
各種パスワードマネージャーの特徴・料金などを解説

ネットショップ、ブログ、snsなど、インターネットで複数のサービスを利用すると増え続けるID・パスワードを管理すらためには「シングルサインオン」できるパスワードマネージャーの導入がおすすめです。スタッフの入替えによるパスワード流出、不正ログインなどの予防策にもなります。数あるクラウドベースのパスワードマネージャーから、代表的なサービスの特徴や料金などをわかりやすく解説していきます。

パスワードマネージャーとは
パスワードマネージャーとは、WEBサービスのID・パスワードを記憶・管理する機能を提供するアプリケーションのこと。近年ではクラウドに暗号化して情報を保存するタイプが主流です。
シングルサイオンとは
一つのIDとパスワードで認証すると、複数のサービスにログインできる仕組みのこと。このページで紹介しているサービスは、ほぼシングルサインオンで利用できる。略称:SSO

個人向けと法人向けパスワード管理ツールの違いとは

法人向けサービスには、複数スタッフのID・パスワードを管理するための機能がついています。クラウドベースでID管理をする機能のことを「IDaaS※Identity as a Serviceの略称」と呼びます。上記はGMOグローバルサイン株式会社が提供する基本料金無料で利用できる「SKUID」という「IDaaS」の管理画面の様子です。メンバー登録、グループ分け、ログイン状況のレポートなどを確認する機能などがついているのがわかりますね。

目次

主に法人向けのクラウド・パスワード管理ツール(IDaaS)

SKUID(スクイド)

GMOグローバルサイン株式会社が2017年11月15日にサービスを開始した主に企業向けのID管理クラウドサービス (IDaaS)です。覚えるパスワードは一つだけで複数のサービスにログイン可能!さらに社員のID・パスワードの管理もできます。これまで「IDaaS」と言えば、海外の有料サービスが主流でしたが”SKUID”は国内サービスで更に基本機能は無料で利用することができることでも大きな注目を集めています。

提供元
GMOグローバルサイン株式会社(日本)
対応デバイス
  • ブラウザ
    • Chrome、IEに対応。※順次 Safari、Firefoxにも対応予定。
  • アプリ
    • Android(β版)2017.12.28 リリース
料金
基本機能は無料で利用することができる。※オプションは有料。
主な基本機能:シングルサインオン、フォームベース認証機能、ユーザー管理機能、アプリケーション管理機能、ログ・レポート機能、グループ管理機能、パスワード生成機能、パスワード代理登録機能、独自アプリ登録機能、SAML認証、Ulカスタム機能、モバイルアプリ、英語対応、各種サポートなど。
主な有料オプション機能:ワンタイムパスワード、IPアドレス制限、クライアント認証、LDAP連携、Active Directory連携 、デバイス認証など。※追加予定も含む。

合わせて確認しておきたい
代表的なIDクラウド管理サービス(IDaaS)

  • Onelogin・・・アメリカ・カリフォルニア州サンフランシスコの企業が提供する100カ国2500社以上企業が導入する世界的に有名なサービス。有料版だけでなく無料版の提供もあるが、機能的にもあくまでもテスト利用という位置づけのようです。
  • Azure Active Directory・・・マイクロソフトが提供するIDクラウド管理サービスです。何千以上のクラウドアプリケーションに対応、WEBベースのアクセスパネルおよびモバイルアプリからアプリケーションを起動できます。
  • CloudGate UNO・・・株式会社インターナショナルシステムリサーチが提供するサービス。2008年にサービスを開始、2017年9月時点で1500社68万ユーザーが利用している。有料サービスで30日間の無料トライアルを提供しています。

主に個人向けのクラウド・パスワード管理ツール

※料金は全て2018年1月17日時点のものです。

LastPass

米国のネットワーク関連企業であるLogMeIn社が提供する世界的に利用者数の多いパスワードマネージャーの一つ。2016年11月2日よりFREE(無料版)でもマルチデバイスの利用が開放されたので、個人運用であれば無料版でも十分利用できる。必要に応じて、優先サポートや更にセキュリティやオプションなどが充実した有料プランの導入を検討しましょう。公式サイトは日本語だがヘルプなどは英語表記が多い。

提供元
LogMeIn Inc(アメリカ)
対応デバイス
Windows、Mac、Android、iOSなどマルチデバイスに対応。
料金
  • FREE・・・無料
  • Premium(プレミアム)・・・月額:2ドル
  • Families(家族)・・・月額:4ドル
  • Teams(チーム)・・・月額:2.42ドル/人
  • Enterprise(企業)・・・月額:4ドル~/人
LastPassの有料・無料の違いについて
FREE(無料)はマルチデバイス対応(デバイス間でのパスワードの同期も可能)、パスワードの生成、バックアップなど基本的な機能は揃っています。Premium(プレミアム)は更に優先カスタマサポート、YubiKeyとSesameの二段階認証、1GBの暗号化ファイルのストレージなどが利用できます。Families(家族)は6人まで同等の機能が利用可能。Teams(チーム)はユーザーの管理機能がついている。Enterprise(企業)は強固なセキュリティに対応、SAML認証も利用できます。

PasswordManager(有料サービス)

ウィルス対策ソフトのウィルスバスターなどで有名なトレンドマイクロ社が提供する個人向けのパスワードマネージャです。基本的には有料サービスですが、無料体験版として5つまでのIDとパスワードのみ期間制限なしに利用することもできます。本社を国内に置くサービスなので、公式サイトも日本語でヘルプなども充実しています。

提供元
トレンドマイクロ株式会社(本社所在地:日本)
対応デバイス
Windows、Mac、Android、iOSなどマルチデバイスに対応。
料金
  • 年額版(ダウンロード版)
    • 3年版・・・4,299円(税込)/1ヵ月あたり:約120円(税込)
    • 2年版・・・3,271円(税込)/1ヵ月あたり:約137円(税込)
    • 1年版・・・1,831円(税込)/1ヵ月あたり:約153円(税込)
  • 月額版
    • 154円(税込)
PasswordManagerをお得に購入する方法
楽天市場にて「トレンドマイクロ直営|楽天市場店」というメーカー直販サイトを展開しています。パスワードマネージャーは1年、2年、3年のダウロード版を販売しています。頻繁にポイント10倍などのイベントも実施しているので公式サイトよりもお得に購入ができます。

1Password(有料サービス)

カナダのAgileBits社が開発・販売している世界的に知名度の高いサービス。利用には有料ライセンスの契約が必要、ライセンスの種類はサブスクリプション(定額課金)とスタンドアロン(買い切り)の2種類が用意されている。ライセンスの料金は公式サイトはドル、iOSは円と通貨が異なるため為替相場などで支払金額が異なるので両方チェックしておきたい。

提供元
Agilebits Inc(カナダ)
対応デバイス
Windows、Mac、Android、iOSなどマルチデバイスに対応。
料金
  • 1Password・・・月額:2.99ドル
  • 1Password Families(5ユーザー)・・・月額:4.99ドル

RoboForm(有料サービス)

米国のSiberSystems社が提供するパスワード管理ツール。初版リリースは1999年と歴史のある管理ソフトです。有料ライセンスは、2011年のバージョン6あたりまでデスクトップ版(買い切り)もありましたが、バージョン7よりエブリウェア版(定額課金)に移行しています。

提供元
Siber Systems Inc(アメリカ)
対応デバイス
Windows、Mac、Android、iOSなどマルチデバイスに対応。
料金
  • 個人用・・・1年間:2,400円、3年間:5,400円、5年間:7,800円
  • 家族用(5人)・・・1年間:4,800円、3年間:10,800円、5年間:15,600円
  • ビジネス用・・・1-10人分3,300円/年、11-25人分3,000円/年、26-100人分2,850円/年、101-999人分2,500円/年、1,000人以上問合せ。

さいごに

ネットショップ運営におすすめなサービス

ネットショップでは、複数のスタッフでID・パスワードを利用するため管理機能のある「SKUID」は是非ためしてみて欲しいですね。この手のサービスは、海外サービスが主流で料金も高額になりがちでしたが「SKUID」の登場で業界の動向が大きく変わると感じました。現時点では、ブラウザの対応、アプリの完成度など不満な点もありますが、毎日対応アプリも続々と増えているので、将来的には主流のサービスになりそうですね。

個人利用の場合におすすめなサービス

利用者の多いサービスほど新しいデバイスの対応、ブラウザのバージョンアップに対応したプラグインの提供なども早いという印象があります。そういう観点で言えば、2011年頃から国内で利用されている「LastPass」と「1Password」の二つが選択肢になります。当時は「1Password」の方が使いやすいという声もありましたが、現在はそれほど大きな差は感じません。むしろ無料で利用できる「LastPass」の方が利用者を伸ばしているように感じます。次点ではウィルス対策ソフトなどで信頼感のある「PasswordManager」などもおすすめです。