Yahoo!無料化後の現状について

個人も無料で出店できるという触れ込みでしたが、サービス改変後に申し込みが殺到したことが影響しているのか、現在も個人出店は準備中の状態となっているようです。(※2014年1月24日)現状では個人出店者の取り込みよりも、他モールで活躍している人気店の取り込みを優先しているようです。実際に私のまわりでも、別モールで出店している店舗に対して『Yahoo!ショッピングに出店しませんか?』というお誘いがあった、という話を去年は耳にしました。もちろん実績がある店舗に向けてのスカウトになるので優先的に出店することができるとのこと。これは出店する側としても、悪い話では無く魅力的な話だと思います。結局はモールを活性化するためには販売店の『数』を増やすよりも、商品の『品質』を優先した方が効果的だということでしょう。個人出店にばかり目が行ってましたが、本来の目的は無料にすることで人気店舗の取り込みにあったのでは?と感じています。

そんなYahoo!ショッピングですが動きがありました

2つの出店プランを発表

申し込みページがいつの間にか更新されており、出店プランを2つに別ける形で申し込みページが更新されていました。おそらくは1月21日頃にあった変更事項だと思われます。

プロフェッショナル出店

本格的なネットショップ運営のためのサービスだと考えられます。別のモールや実店舗などでの実績により判断され、出店審査も厳しいことが予想されます。ライト出店を規模が小さな個人ユーザー向けのサービスと考えると、既存のYahoo!ショピングに出店していた店舗やこれから出店を考えている他モールの店舗が対象だと思われます。

ライト出店 ※現在は準備中

個人ユーザー向けの出店プランです。「BASE」「Stores.jp」などのサービスに近いようなイメージになると予想できます。選択できる支払い方法が「クレジットカード」のみとなっているので、Yahoo!が仲介して料金を徴収する形となりそうです。決済手数料は3.24%なので相場としても良心的な価格設定だと言えるでしょう。詳細な記載はありませんでしたが振込に関する手数料が別途必要になるかもしれません。

2つのプラン比較
http://business.ec.yahoo.co.jp/shopping/archives/hikaku.html

無料化の現状について

どこまでが無料なの?

「初期費用」「固定費」「ロイヤルティ」などは全て無料となっており、サービス変更から一貫して無料となっています。必要になる費用は「アフィリエイトパートナー報酬原資」「アフィリエイト手数料」「Tポイント原資負担」の3つと「決済手数料」となります。費用についてももう少し細かく説明してみます。

アフィリエイトパートナー報酬原資とは

自分のショップの商品をアフィリエイターが紹介したことにより売れた場合に発生する費用です。費用は紹介者(アフィリエイター)に支払われるため「原資」という表記になっており、Yahoo!側としては仲介するだけで利益はありません。アフィリエイターに支払う報酬は店舗側で設定することが可能で1%~50%(1%は必須)の間で決めることができます。当然アフィリエイト報酬率が高いほど、アフィリエイターには魅力的な商材だといえるでしょう。

アフィリエイトパートナー報酬原資の30%とは

Yahoo!アフィリエイトは「ValueCommerce」というアフィリエイトASPが管理を行っており、アフィリエイト報酬は「ValueCommerce」から支払いが行われます。支払われる報酬に対しての30%が手数料として発生します。

Tポイント原資負担とは

Yahoo!ショッピングを利用すると、Yahoo!ポイントが付与されていましたが、現在は「Tポイント」に変更が行われました。「Yahoo!ポイント=Tポイント」だと考えて問題ありません。Yahoo!ショッピングで買い物をすると購入者に対してTポイント付与が行われ、店舗側で1%~15%(1%は必須)の中で付与されるポイントを決定することができます。消費者にとっては、利用出来る場所が増えてメリットになりますが、楽天市場のようにポイントによる囲い込み戦略は出来なくなったとも考えられます。

クレジットカード手数料

クレジットカード手数料は3.24%と設定されているようです。初期費用や基本料金なども無料となっており非常に良心的な価格設定です。
※それ以外の決済を利用した場合には別の手数料が発生する。

まとめると下記のようになります。

1万円の商品を「アフィリエイト料率1%」にて「Tポイント1%」でクレジットカードにて販売した場合の手数料は?

・アフィリエイトパートナー報酬原資・・・100円
・アフィリエイトパートナー報酬原資の30%・・・30円
・Tポイント原資負担・・・100円
・クレジットカード手数料・・・324円

合計:554円が必要経費として発生する計算になりますね。

今後どうなるの?

そもそも
個人ショップと企業ショップが
共存するメリットとは?

Yahoo!ショッピングの無料化が発表された際に、利用ユーザーが増えている無料開業サービス「BASE」「Stores.jp」と比較して違和感があったのですが、今回のプランが発表されたことでなんとなく住み分けがわかりやすくなったような気がします。去年は楽天市場の「※楽天半額セール問題」の影響で、ネットショッピングモールの管理体制が大きく注目を集めました。消費者は出店者だけでなくモール自体も信頼した上で購入を決定するわけで、きちんとした管理のもとで販売が行われる必要があり『無料モールでそれが可能なのか?』と疑問に感じていましたが、プランを2つに分ける形で管理することで解決したように感じています。そもそも「個人ショップ」と「企業ショップ」が共存することは、消費者に対して何のメリットもありませんからね・・。Yahoo!ショッピングとYahoo!オークションの検索結果が一緒になったのをイメージしてみてください。今回のプラン改変により「管理者」「出店者」「購入者」全てに対してメリットになったような気がします。それならYahoo!ショッピングは無料化する必要なかったのでは?なんて疑問を抱いてしまいますが、迷走しながらも新しいサービスの形を見出してもらいたいものです。

※楽天半額セール問題とは?
2013年に楽天イーグルス優勝セールの際に、偽装した割引率にて商品が販売されていた問題。店舗だけでなく、モール全体を管理する楽天市場に対しても批判の声が向けられた。その後、楽天市場では二重価格に対して厳しいガイドラインを設ける形で対応を行っている。